阪神・淡路大震災からの復興に挑んだリアルな情景とは!? 井浦 新、ドラマ『BRIDGE』で演じる役のモデルとなった人物と対談

阪神・淡路大震災からの復興に挑んだリアルな情景とは!? 井浦 新、ドラマ『BRIDGE』で演じる役のモデルとなった人物と対談

阪神・淡路大震災で線路ごと崩落したJR六甲道駅(神戸市灘区)の復旧に挑んだ男たちと、被災した六甲道で暮らす人々の思いをつなぐヒューマンドラマ『BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸』が、1月15日(火)よる9時からカンテレ開局60周年特別ドラマとして放送される。

主演の井浦 新が演じる磐巻組の現場責任者・高倉 昭という役には、モデルになった実在の人物がいる。当時、建設会社の奥村組でJR六甲道駅復旧工事の現場責任者を任された岡本 啓だ。余震が続く中、命がけでがれきを撤去し、難工事を敢行。当初、復旧に2年はかかるといわれた六甲道駅の工事をわずか74日間で終え、電車を開通させた。その現場で工事の指揮を執ったのが岡本だった。

2018年10月、物語の舞台であるJR六甲道での撮影中に岡本は井浦のもとを訪れた。岡本は、井浦を見て「ええ男やなぁ。ドラマの主人公の高倉 昭と、実物の自分とはだいぶ違うなぁ」と笑顔で井浦の第一印象を語った。そして、2人は、カンテレ本社(大阪市北区)にて約1時間にわたって対談を行った。

「当時の六甲道をみてどのような感情を抱いたんですか?」「非現実的な状況に、どう感じたんでしょうか」役作りのヒントを探すかのように、当時の心情について尋ねる井浦の質問に対し、岡本は「最初は信じられなかったですね。並大抵の壊れ方ではなかった。震度3や4の余震もあって、怖かったですね」と、つい最近のことを思い出すかように、当時の状況を詳細に振り返った。「余震がきて建物が壊れたら、死んでしまうかもしれない」という命の危険と隣り合わせの現場で、昼夜2交代制で工事にあたった作業員たち。彼らの安全を第一に考えながら、岡本は「人の命がかかっているので、自分がリーダーであるという強い判断力、いかに強いリーダーシップをとれるかが大事やないかと思っていました。『東海道本線の大動脈をつなぐんや! 日本の大動脈を自分らが握っているんや!』という思いでした」と、当時の現場で抱いていた使命感を力強く語り、その言葉を聞いた井浦は「強いリーダーシップですね…よしっ」とうなずきながら、高倉という役を演じるにあたっての決意を新たにした。

ドラマでは、岡本の心に刻まれている光景が再現されている。緊迫した工事現場で過酷な日々を過ごす中、ある日、六甲道駅前に掲げられた1枚の垂れ幕。岡本は、24時間続く工事の騒音やほこり、夜間の照明に対する苦情の訴えだと思ったという。ところが、その文字を見ると「『こうじのみなさま、おケガのないように』と、現場作業員に対する励ましの言葉だったんです。『工事の音は、復興の音や』と言われたんです。ホッとしましたね。いち早く作業を終わらせないといけない、と思いました」と、当時を振り返り、あの日の思いを今につなげている“六甲道駅”について「24年前と同じ形で残っている。今もしっかり機能を果たしてくれていると思うと、いい仕事をさせてもらったなと感じています」と、感慨深そうに語った。それを聞いた井浦が「今回お話してくださったことを活かして、自信をもってお届けできる『BRIDGE』を創り上げたいと思います」と伝えると、「男、高倉昭をお願いします!」と井浦へのエールと固い握手で対談を締めくくった。

なお、本作のプロローグドラマ『ひと目、あなたに。』(主演:葵 わかな)が、8日(火)には『ひと口、あなたに。』(主演:佐藤隆太)が、2019年1月1日(火)からU-NEXTで独占配信される。震災から24年が経った今だからこそ届けたい、駅の復興に挑んだ男たち、そして、その街に暮らした人々の思いが込められている。

【STORY】
1995年冬・神戸。阪神・淡路大震災は、数多くの命を奪い、人々の生活を容赦なく破壊。電気・ガス・水道、そして鉄道。インフラは寸断され、神戸は陸の孤島となった。中でも被害の大きかったJR六甲道駅は、線路ごと崩落し物資も届かない状態に。そこに現れた一人の男・高倉昭。六甲道駅の復旧を担う建設会社・磐巻組の工事所長だ。通常2~3年かけて復旧させる規模の工事を、JRからの指示のもと、工期を大幅に短縮できる工法で復旧工事を進めることを決意。そんな高倉と、ふと出会った一人の少年、春日豊。六甲道で生まれ育ち、ビデオカメラをぶら下げている春日を、高倉は工事の記録係に任命する。春日はある秘密を抱えていた。彼がいつも手にしているビデオカメラに記録されている幼い少女の姿。彼にとって大きな意味を持つ、その秘密とは…。
そして、2018年秋。神戸で阪神・淡路大震災の慰霊碑にスプレーで落書きをした少年の前に謎めいた男が現れる。23年後の春日だ。人を煙に巻くような態度で正体を明かさないまま、春日が少年に語ったのは、1995年の冬に見た、六甲道での物語だった−−−。
嘆きや悲しみを抱えながらも、助け合い、ぞれぞれの困難に力強く向き合う人間たちの姿が、時を超え、今を生き抜く勇気を我々に与えていく…!

番組情報

『カンテレ開局60周年特別ドラマ BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸』
放送日:2019年1月15日(火)21:00〜23:18
放送局:カンテレ・フジテレビ系 全国ネット

出演
高倉 昭(磐巻組・六甲道駅工事所長):井浦 新

春日 豊(六甲道生まれ・神戸の少年):野村周平
服部瞳(六甲道生まれ・大阪のホテル職員):葵 わかな
佐渡島克也(2018年の神戸の少年):葉山奨之
鶴義太郎(磐巻組・計画担当者):松尾 諭
花祭俊貴(磐巻組・六甲道駅工事副所長):波岡一喜
御手洗靖(磐巻組・安全管理担当):浅香航大

國代寛治(磐巻組現場主任・長田の被災者):佐藤隆太
江戸川正央(六甲道駅を作った磐巻組OB):桂 文枝

観音崎発光(一儲けを狙う演歌歌手):片瀬那奈
あだばな(スナック「六甲小町」ママ):濱田マリ
但馬源(焼き鳥屋「鳥和」店主):小市慢太郎
小比類巻葵(新聞販売店の二代目):中村靖日
佐伯 有(瞳の幼馴染):佐野 岳
竹田里津(芦屋に通う銀行員):阿部純子

高倉奈々(高倉昭の妻):吉田 羊
玄能美能留 (JR東日本の技術者):ユースケ・サンタマリア
春日 豊(2018年・六甲道工事の語り部):椎名桔平

演出:白木啓一郎(カンテレ)
脚本:一色伸幸
音楽:イケガミキヨシ
特別協力:奥村組
コンテンツパートナー:U-NEXT (配信)
プロデュース:米田 孝・萩原 崇・杉浦史明(カンテレ)・日枝広道(電通)・高丸雅隆・水野綾子(共同テレビ)
制作プロダクション:共同テレビ
企画・制作協力:電通
制作著作:カンテレ