映画『ビール・ストリートの恋人たち』監督バリー・ジェンキンスが体験した衝撃のエピソードとは!? 原作者への想いを語る特別映像も解禁

映画『ビール・ストリートの恋人たち』監督バリー・ジェンキンスが体験した衝撃のエピソードとは!? 原作者への想いを語る特別映像も解禁

2月22日(金)にTOHOシネマズ シャンテほか全国公開される映画『ビール・ストリートの恋人たち』より、特別映像が公開された。

本作は、『ムーンライト』で現代のマイアミを重要なキャラクターの一つと位置づけ、強く降り注ぐ太陽の光や、木々の緑、青い月の光に照らされたビーチの姿を生命力たっぷりに描いてみせた、バリー・ジェンキンスの監督最新作。今回は50年前のNY・ハーレムの生き生きとした姿の再現に挑戦しており、70年代NYのイメージによく使われる茶やグレー中心のくすんだ色味ではなく、ロマンティックなラブ・ストーリーの感情の動きにぴったり寄り添う、情熱的でハイコントラストなカラーパレットを用意した。先日発表された第91回アカデミー賞ノミネーションでは、脚色、助演女優、作曲の3部門に見事ノミネートを果たしている。

今回解禁された映像では、ジェンキンス監督やレジーナ・キングらキャストが、えいがの原作者ジェイムズ・ボールドウィンへの想いについてコメント。ジェイムズ・ボールドウィンは1950年代にデビューし、黒人作家としてアメリカ文学に金字塔を打ち立て、キング牧師らと共に公民権運動の旗手としても活躍。マドンナ、オバマ前大統領、ジェイ・Zら多くの著名人がリスペクトを公言し、彼の未完の原稿を基にしたドキュメンタリー『私はあなたのニグロではない』が、2017年のアカデミー賞において長編ドキュメンタリー部門にノミネートされるなど、今も多くの人々に影響を与え続けている。

そんな彼が世に出した『ビール・ストリートの恋人たち』について、ジェンキンス監督は「2009年に初めて原作を読んだ時、ティッシュとファニーの純愛に心をつかまれた。彼が残したものはとても貴重だ。この本をそのまま世に出したかった」と原作への愛を語る一方、「45年ほど前に起きていた問題なのに、今なお続いているんだ。ティッシュとファニーの愛は映画の中で脅かされている。それが当時の黒人の状況だった」と当時から今も続く人種差別への危惧も言及。

また、ステファン・ジェームス、レジーナ・キングは、黒人文学の偉大なレジェンドであるボールドウィン原作の映画化に携われることの名誉を、口を揃えて「恐れ多い。だって彼は国の宝だから」という。

常にドラマチックで、読者に感銘を与えるボールドウィンの原作を基盤に、「キャストから、プロデューサーまで全員がボールドウィンへの愛を共有した」と監督が語る本作。特別映像は、ボールドウィン自身の肉声と、物語の主人公テッシュとファニーの愛を誓い合う言葉で締めくくられている。

そして、監督の前作『ムーンライト』が黒人だけの監督、脚本、キャストによる史上初の作品受賞に輝いてから2年、映画業界でも人種や性差別に関する話題が目立ち始め、先日発表された<第91回アカデミー賞>ノミネーションでは、本作のほか『ブラックパンサー』や『ブラック・クランズマン』、『グリーンブック』など、黒人を主人公にした作品の多数ノミネートが話題に。少しずつ、時代は変わりつつある。だがそんな中、実は、近年ジェンキンス監督に起きた衝撃的なエピソードが昨年のトロント映画祭の公式上映Q&Aで明かされていた。

『ムーンライト』のアワード・シーズンのビッグイベント、ガバナー・アワードのアフターパーティーに出席した際のことだという。「会場のホテルから別のパーティーに移動しようと、自分のドライバーの車を待っていた。そしたらバレー係がショックを受けた顔で立っていた。僕が『どうしたの?』と聞くと、彼は『あの車には乗らない方がいい』と言った。理由を尋ねると、僕のドライバーがさっき(自分がいない時に)『ここでニガーを待ってるのさ。監督賞にノミネートされるかもしれないけどね』と言っていたらしい。”でもニガーに変わりはないさ”とでも言いたげに。これが起こった時、僕は5千ドルのスーツを着て、ガバナー・アワードに出席し、世間からの注目も最も高かった。そんな自分にさえもこんなことが起きるなら、工場勤めの人にはどんなことが起きてると思う? これが現実だ。自分にも起きるなら、誰にでも起こりうる。だからこのストーリーを伝えなければならない」。

【STORY】
1970年代、ニューヨーク。幼い頃から共に育ち、強い絆で結ばれた19歳のティッシュと22歳の恋人ファニー。互いに運命の相手を見出し幸せな日々を送っていたある日、ファニーが無実の罪で逮捕されてしまう。二人の愛を守るため、彼女とその家族はファニーを助け出そうと奔走するが、様々な困難が待ち受けていた……。

作品情報

『ビール・ストリートの恋人たち』
2月22日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督・脚本:バリー・ジェンキンス 
原作:ジェイムズ・ボールドウィン「ビール・ストリートの恋人たち」(早川書房刊)
出演:キキ・レイン、ステファン・ジェームス、レジ―ナ・キング他
原題:If Beale Street Could Talk
日本語字幕:古田由紀子
提供:バップ、ロングライド 
配給:ロングライド 

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『ビール・ストリートの恋人たち』オフィシャルサイト
 longride.jp/bealestreet/