コムアイ、映画『ビール・ストリートの恋人たち』を絶賛! バリー・ジェンキンス監督にオリジナルチョコをプレゼント

コムアイ、映画『ビール・ストリートの恋人たち』を絶賛! バリー・ジェンキンス監督にオリジナルチョコをプレゼント

2月22日(金)にTOHOシネマズ シャンテほか全国公開されるバリー・ジェンキンス監督の最新作『ビール・ストリートの恋人たち』の公開記念トークショーが、2月13日、TOHOシネマズ シャンテで開催され、バリー・ジェンキンス監督、コムアイ(水曜日のカンパネラ)が登壇した。

チケット販売からすぐに完売御礼の大盛況となった本イベント。ジェンキンス監督の登場をいまかいまかと待ち受ける熱気が充満するなか、満を持して登場した監督は、開口一番「初めての来日ですが、とても楽しんでいます。素敵な国ですね。到着したときの飛行機からの風景がすごく美しくて感動しました。明日、僕のTwitterで紹介しますよ」と冗談まじりに挨拶すると、今回、本作を引っさげての初来日となった喜びをコメント。さらに本作は、前作『ムーンライト』に続き、本年度「アカデミー賞」で3部門にノミネートされており2作品連続でのオスカー獲得が期待されるなか、授賞式を直前に控えたタイミングでの来日ということで、今の心境を聞かれると「ワクワクしているよ。でも、去年はちょっとした事件があったからね。トラウマだよ(笑)」と、昨年の「アカデミー賞」作品賞発表時のハプニングを皮肉交じりに語るなど、サービス精神旺盛なトークで場内を盛り上げた。

和やかなムードでトークが弾むなか、前作と本作に惚れ込み、ジェンキンス監督を愛してやまない特別ゲストとしてコムアイが登場。豪華な花束を持って現れたコムアイの姿に監督も喜びを隠せない様子。さらに、今日はバレンタイン・イブということで、映画に登場する主人公のティッシュとファニーのカップルをデザインしたオリジナル・チョコレートのプレゼントも! まさかのプレゼントに監督は大興奮で、しきりにチョコレートを覗き込むキュートな姿が。コムアイから、「日本では、バレンタインの日は女の子が好きな人に、勇気を出してチョコを贈る日なんです」と日本のバレンタイン文化の説明を受けると、「チョコレートがたくさん売れる日なんだね。企業の作戦勝ちだ(笑)」とお茶目なコメントも飛び出した。

一足先に映画を鑑賞したコムアイは、「ミルフィーユみたいに、ロマンチックな甘い空気と厳しい現実が交互に押し寄せてくる映画。そのなかで、逆境をはねのけてそれに立ち向かう、生命力を感じられました。感情のゆらぎというものをすごく感じた作品です」と絶賛。そんなコムアイからのコメントに対し、監督は少し照れながらも「映画の評論家のようなコメントだ。アリガトウ」と日本語で御礼を伝える一幕も。

監督は、ロマンチックな愛と社会性という2面性が描かれていることについて「最近、映画でラブストーリーが描かれるときは、スイートな一面だけが描かれることが多いと思うんだ。でも僕は、映画の登場人物だって、社会に生きる一員として、さまざまな文脈に付随して物語が紡がれるべきだと思う。この映画の中で描かれているような人種差別もね。この原作をとても気に入った理由の一つもそこにあるんだよ」と熱弁。

真剣な様子で監督の言葉に耳を傾け、しきりにうなずきを返していたコムアイは、アーティストならではの視点で自ら監督へ「原作には音楽の表記が多いと聞きましたが、なぜ映画の中でオリジナルの音楽を用いたんですか?」という鋭い質問を。監督は「これまでの取材で初めてそのことについて触れられた!」と驚きを隠せない様子。「最初はすべて、原作に描かれるジャズを使って映画の音楽を作り上げようと思ったんだけど、原作とは違って、映画はキャラクター、特にティッシュの視点でも物語が進んでいくんだ。そうした時に、彼らキャラクターたちの音楽とはどういうものなのか、というのが頭に浮かんだんだよ」と本作の製作秘話を明かした上で、本年後「アカデミー賞」作曲賞にもノミネートされたニコラス・ブリテルについて「彼は、キャラクターと映画が、観客に何を伝えようとしているかを汲み取って、それを増幅して伝えてくれるんだ」と絶賛した。

さらに、コムアイからは、「なぜ、ヨーロッパでこの映画の脚本を執筆したのか」を聞かれると、「アジアは遠いからね」とすかさず冗談で場内を和ませる監督。原作への敬意を持って、本作の映画化に挑んだ監督は、脚本執筆時にもその影響を受けていたとかで、「ボールドウィンもあちこち旅をしながら、小説を書き進めていたそうなんだ。だから僕も、旅をしながら脚本を執筆してみたかったんだよ」と当時の心境を告白し、続けて「実は、映画化権を獲得する前にこの脚本を書き進めていたんだ。あの頃は、実際に映画として発表できるか否かよりも、自分が本当にやりたいと思ったことを進める、クリエイティブへの愛を貫きたかったんだ」と発言。その言葉に、同じく自身もアーティストとして作曲などを手がけるコムアイは「今の言葉にすごく感動しました。どんな人生を生きる人もそうだと思うけど、やっぱり愛が前提の行動をしたいですよね」と強く共感。しかし、そんな感動的なコメントに対しても、「でも、人はお金を稼いで食べていかないといけないからね(笑)」と冗談で切り替えし、監督のキュートで茶目っ気たっぷりな人柄がにじみ出るイベントとなった。

また、映画の上映終了後に、ジェンキンス監督から来場者へのサプライズプレゼントとして、ロゴ入りチロル・チョコが全員に贈られるということも明らかに! 実際に配布するのは残念ながらスタッフということだが、バレンタイン・イブならではの盛り上がりをみせてイベントは幕を閉じた。

“日本の観客にこの作品を伝えたい”という監督たっての強い希望で叶った今回の初来日。ジェンキンス監督は、最後に「実はこの映画は小津安二郎監督の『東京物語』にも影響を受けているんだ。『東京物語』で使われた、キャラクターがカメラに向かって演技する、という手法を取り入れている。そうすることで、映画のなかでキャラクターと直接目を合わせて、映画を体感できるんだ。日本ではあまり身近ではないかもしれないけど、黒人のロマンチックな愛と現実が描かれたこの物語を、少しでも体験してみてほしい。この映画は、僕から皆さんへの招待状なんだよ」と本作をアピールし、舞台を後にした。

【STORY】
1970年代、ニューヨーク。幼い頃から共に育ち、強い絆で結ばれた19歳のティッシュと22歳の恋人ファニー。互いに運命の相手を見出し幸せな日々を送っていたある日、ファニーが無実の罪で逮捕されてしまう。二人の愛を守るため、彼女とその家族はファニーを助け出そうと奔走するが、様々な困難が待ち受けていた……。

作品情報

『ビール・ストリートの恋人たち』
2月22日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督・脚本:バリー・ジェンキンス 
原作:ジェイムズ・ボールドウィン「ビール・ストリートの恋人たち」(早川書房刊)
出演:キキ・レイン、ステファン・ジェームス、レジ―ナ・キング他
原題:If Beale Street Could Talk
日本語字幕:古田由紀子
提供:バップ、ロングライド 
配給:ロングライド 

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『ビール・ストリートの恋人たち』オフィシャルサイト
 longride.jp/bealestreet/