映画『ビール・ストリートの恋人たち』、ジェンキンス監督の映像センスと美しい音楽に酔いしれる本編映像解禁

映画『ビール・ストリートの恋人たち』、ジェンキンス監督の映像センスと美しい音楽に酔いしれる本編映像解禁

現在公開中の映画『ビール・ストリートの恋人たち』の本編映像が解禁された。

前作『ムーンライト』で、「アカデミー賞」作品賞に輝いたバリー・ジェンキンス監督の最新作は、監督がずっと映画化を夢見ていた、愛よりも、もっと深い“運命”で結ばれた恋人たちのラブ・ストーリー。「第76回ゴールデン・グローブ賞」では、主人公の母親役で熱演を見せたレジーナ・キングが助演女優賞を受賞。さらに、先日発表された「第91回アカデミー賞」授賞式では、助演女優賞(レジーナ・キング)を受賞している。

今回解禁された映像は、若きカップルのティッシュとファニーが、ついに新居を見つけ、ともに2人で暮らせることの喜びを分かち合う様子が切り取られた美しいシーン。セリフがほとんどなく、長回しで撮影された印象的な映像にのせ、主人公たちの喜びに寄り添ったあたたかな旋律が流れ、映画作りにおいて、音響は最も重要なものの一つだと語るジェンキンス監督の言葉を裏打ちする美しいシーンとなっている。

本作でジェンキンス監督は、「映画学校で学んでいたときの恩師に、リチャード・ポートマンがいる。彼はロバート・アルトマンの作品などで、マルチトラック録音を開発した録音技師だ。最初の授業で彼は言った。“観客が観る映画の50%は映像で、50%は音響だ。95%の映像と5%の音響ではない”と」と、学生時代の教えを教訓にし、観客を主人公たちの生きる70年代のニューヨークへ誘うげ幻想的な音響を作り上げた。音へのこだわりは劇中で流れる音楽だけではなく、音響設計にも及んでおり、物語上のセリフは前方から聴こえるように、そしてモノローグという形で物語を進めていく“神の声”とも呼べるティッシュのボイスオーバーは、観客を包み込むよう工夫を凝らして音響設計したという。

原作者であるボールドウィンもブルースやジャズのファンとしても知られ、原作本の中にも音楽に関する記述が散見されることから、ジェンキンス監督は、企画当初ボールドウィンの原作の通りジャズを本作でも使うつもりだったという。しかし、登場人物たちのキャラクターをより強く表現するために、重要な音楽を、前作『ムーンライト』に続き今作でも本年度「アカデミー賞」作曲賞にノミネートされた音楽監督ニコラス・ブリテルの手に委ねた。そんな監督の期待に応え、ブリテルは本作で描かれる極上のラブ・ストーリーにふさわしく、そして本作のメッセージを表現する、ジャズと管楽器を用いたロマンティックなスコアを用意。監督の手によって生み出される洗練された映像美を彩る、最高のスパイスとなっている。

ジェンキンス監督は「この物語は、ロマンスの喜びと社会制度の抑圧感を描いたものだ。伴奏やメロディは感情をある地点からまた別の地点へと運んでくれる。また、同じ音楽が異なる感情に再利用されることもある。例えば、喜びから鬱屈した思いへ、など。ニックとの共同作業はとてもオープンで有機的だった。今作では、ブラック・コミュニティにおける愛のステージ、愛を受けて応え、愛に呼応し変化するといったいくつかのステージが描かれる。彼の音楽には、それらを表現してもらいたいと思っていた」と当時を振り返っている。

【STORY】
1970年代、ニューヨーク。幼い頃から共に育ち、強い絆で結ばれた19歳のティッシュと22歳の恋人ファニー。互いに運命の相手を見出し幸せな日々を送っていたある日、ファニーが無実の罪で逮捕されてしまう。二人の愛を守るため、彼女とその家族はファニーを助け出そうと奔走するが、様々な困難が待ち受けていた……。

作品情報

『ビール・ストリートの恋人たち』
TOHOシネマズ シャンテほか全国公開中

監督・脚本:バリー・ジェンキンス 
原作:ジェイムズ・ボールドウィン「ビール・ストリートの恋人たち」(早川書房刊)
出演:キキ・レイン、ステファン・ジェームス、レジ―ナ・キング他
原題:If Beale Street Could Talk
日本語字幕:古田由紀子
提供:バップ、ロングライド 
配給:ロングライド 

©2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.

『ビール・ストリートの恋人たち』オフィシャルサイト
 longride.jp/bealestreet/