斎藤 工『麻雀放浪記2020』ノーカット公開に「ほっとした」。白石和彌監督も「僕も今一番観たい映画」と映画の中毒性をアピール

斎藤 工『麻雀放浪記2020』ノーカット公開に「ほっとした」。白石和彌監督も「僕も今一番観たい映画」と映画の中毒性をアピール

4月5日(金)に全国公開される映画『麻雀放浪記2020』の完成披露ステージイベントと、完成披露“試写しない”舞台挨拶が本日3月20日(水)新宿バルト9で行われ、主演の斎藤 工をはじめ、チャラン・ポ・ランタンのもも、ベッキー、竹中直人、そして白石和彌監督が登壇した。

本作に出演するピエール瀧容疑者が麻薬取締法違反の容疑で逮捕されたことから、公開について協議が続けられていたが、今朝、配給を担当する東映が予定通りノーカットで公開することを正式発表した。無事に公開を迎えられることについて、斎藤も「ほっとした気持ちでいっぱいです」と安堵の表情を浮かべた。

監督は「こうして立っている今もこの決断が正しかったのか正しくなかったのか分からない状態ですけど、なんとか観てもらいたくて…。批判もいただくと思いますけど、こういう決断になりました。僕の映画の中でも、禁止薬物を使用するシーンがよくあるのですが、これからは作品とは別に、薬物使用はほんとに良くないことだという啓発運動に取り組んでいきたいと思います。」と思いを明かした。

また、竹中は瀧容疑者のニュースを知った時を「胸を抉られる思いだった」と当時を振り返りながらも、監督と配給:東映が出した決断に「今監督を抱きしめたい。」とコメント。「本当に素晴らしい、とんでもない作品になっています」と自信を見せた。

その後行われた舞台挨拶で、和田 誠監督の『麻雀放浪記』(84)の大ファンだという斎藤は「後半にある高品格さんのシーンが、映画というフィクションを観ているはずなんですけど、ドキュメントを観ているような、子供心にある種のトラウマを覚えた映画でもあるんです。戦後、日本の人々がこうやって立ち上がって、自分を犠牲にしながら何かを掴んで今に至ったんだっていう、見えない、強烈な何かを吸収したんですよね。自分の一部と言える作品だった」と説明。舞台を2020年に移した本作について「僕、映画観ているほうだと思うんですけど、観たことない映画になったと思いますし、白石作品としても、すごい日本映画の扉を開けた映画になっているんじゃないかと思います。自信作です」と笑顔を見せた。


一方ベッキーは、iPhoneで撮影したという本作の特徴をアピール。「iPhoneで撮っているとは思えないほどハイクオリティな映像になっているので楽しんでほしいのと、エンドロールの先までちゃんと観てください!」コメントした。

阿佐田哲也の原作にも登場するドテ子を演じたもも。本作では、シマウマと“いたしてしまう”という、まさにぶっ飛んでる役について「割と自分とリンクしてしまうところがある」と爆弾発言。これを聞いた監督も「最初にお会いした時も、歌がなければ完全にドテ子です。って言ってたんです。」と驚いた様子。ももは「とにかく、お楽しみに!」と深くは言及しなかった。

そして、麻雀クラブのママ役を演じたベッキーは「オリジナルの作品で加賀まりこさんが“元禄積み”というイカサマをされているんですけど、それがワンカット撮影で、斎藤さんもそのシーンがすごいお好きだっておっしゃってたんですけど、同じことをしたいと監督に言われて。すごく難しいんですよ。1か月半特訓して。ベッドの横に雀卓を作って、朝起きたら技、仕事から帰ってきて技、寝る前に技みたいな生活を送り、なんとかワンカットで撮っていただきました。本当にやりがいがありました」と苦労を明かすと、監督は「3回目くらいでうまく撮れたかなと思ってたんですけど、『もう一回やらせてください、納得がいきません』って言われて。結局14回くらい撮影しました。本編はべっきーさんのOKが出た最後のほうに撮影したものを使用してます。」と語った。

最後に、監督は「試写を行ってないので、僕自身不安でしょうがないところもありますが、ただ、どこにもない映画、見たことない、多分今年一番ぶっ飛んだ映画になっていることだけは間違いない。編集している時から非常に中毒性のある映画だなと常に思っていたんですが、昨年の8月に完成してから僕自身も、もう一回観たいなと思ってても東映さんにみせてもらえてなくて(笑)。だから、僕もいま一番みたい映画になっています(笑)」と語った。

【STORY】
主人公・坊や哲がいるのは、2020年の“未来”。なぜ?人口は減少し、労働はAI(人口知能)に取って代わられ、街には失業者と老人があふれている…。そしてそこは“東京オリンピック”が中止となった未来だった…嘘か?真か!? 1945年の“戦後”からやってきたという坊や哲が見る、驚愕の世界。その時、思わぬ状況で立ちはだかるゲーム“麻雀”での死闘とは!?

作品情報

『麻雀放浪記2020』
4月5日(金)全国ロードショー

原案:阿佐田哲也「麻雀放浪記」(文春文庫・刊)
監督:白石和彌
キャスト:斎藤 工、もも(チャラン・ポ・ランタン)、ベッキー、的場浩司、岡崎体育、堀内正美、小松政夫 / 竹中直人 ほか
企画:アスミック・エース
制作:シネバザール
配給:東映
©2019「麻雀放浪記2020」製作委員会

オフィシャルサイト
http://www.mahjongg2020.jp/

『麻雀放浪記』原作コミック