安藤サクラ、福ちゃんの『なつぞら』カメオ出演を直訴!?恒例の“朝ドラ”バトンタッチセレモニーレポ!

安藤サクラ、福ちゃんの『なつぞら』カメオ出演を直訴!?恒例の“朝ドラ”バトンタッチセレモニーレポ!

福ちゃんから、なっちゃんへ! クライマックスの最終週を迎えている連続テレビ小説『まんぷく』ヒロイン・安藤サクラから、4月1日(月)スタートの100作目“朝ドラ”『なつぞら』ヒロイン・広瀬すずへのバトンタッチセレモニーが、東京・渋谷のNHK内スタジオで行われた。エンタメステーションでは、その一部始終を微に入り細に入りレポートする。

午前9時30分、予定時間ピッタリに会見がスタート。安藤と『まんぷく』制作統括・真鍋 斎氏、広瀬と『なつぞら』制作統括・磯 智明氏がスタジオに姿を現すと、取材陣のフラッシュが一斉にまたたいた。すでにクランクアップして“大役”を終えた安藤はリラックスした様子で、愛嬌たっぷりにカメラにピースを向ける一コマも。一方の広瀬も凜とした立ち姿で、“大役”にふさわしいオーラを放っていた。

まずは、真鍋制作統括がコメント。

真鍋「『まんぷく』は半年間続けてまいりまして、今週いよいよ最終週に入っております。半年に渡って、非常に多くのみなさんにご覧いただけたかなと思っておりますし、内容的にも非常に好意的な評価をいただいて、非常に幸せな半年間でございました。とはいえ、あと4日間(放送が)あります。まだまだ目の離せない展開が最後の最後まで続きますので…最後までご覧いただいて、いいカタチで次の『なつぞら』の方にバトンをタッチできればなと思っております。みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。半年間ありがとうございました」

『まんぷく』制作統括・真鍋 斎氏

これを受けて、磯制作統括が抱負を語った。

「大好評の『まんぷく』を受けて、非常に大きなプレッシャーを感じております。ただ、『まんぷく』と『なつぞら』は似ているところがありまして、時代背景が非常に似通っております。さらに、『まんぷく』で描かれている新しいものにチャレンジする精神というものは、『なつぞら』でも大きなテーマになっておりまして、そうした意味でもいいところをたくさん引き継いで、『なつぞら』でお返ししていけたらなと思っております。今日のこの『なつぞら』のセットですけれども、アニメーションに声を吹き込む録音スタジオなんですけど、(広瀬すず演じる奥原)なつたちがつくったアニメーションに俳優さんたちが声を吹き込むシーンを撮るための録音スタジオのセットです。当時のアニメーションの人たちにいろいろ取材して聞いてみると、やっぱり夜食はカップラーメンという話を聞きまして(※と、安藤が『わ〜っ』と歓声をあげる)、アニメーションの発展においてカップラーメンというものは非常に大きな意味があるんだなと思っております。このドラマの中でもですね、アニメーションを制作する過程で、うまくカップラーメンのことを生かしていければと思っております。福子さんと(長谷川博己演じる立花)萬平さんの力がなければ、もしかしたら日本のアニメーションもここまで発展しなかった──というくらいのリスペクトをもって、うまく引き継いで『なつぞら』の成功につなげていければと思っておりますので、本日はよろしくお願いします」

『なつぞら』制作統括・磯 智明氏

続いて、広瀬と安藤がそれぞれ、思いを述べた。

広瀬「毎朝、『まんぷく』のオープニング主題歌とともにメイクが始まったり、スタジオに入るという感じだったので、たぶん同じ期間に『まんぷく』の撮影をされているときに、『大阪でも今ごろ同じように撮られていらっしゃるのかな』と思ったりしていました。実際、大変な部分がたくさんあるので、それをこうして終えられて、本当にお疲れさまでしたという気持ちでいっぱいです」

安藤「激励するなんて…そんな立場でもないんですけど、『健康に気をつけてがんばって!』という思いです。私も『まんぷく』の現場で(姉・克子役の)松下奈緒ちゃんと一緒にいた時、『ヒロインにしかわからない気持ちが、絶対どこかにあるから』と言ってもらえて、すごく心強くて、あたたかい気持ちになったんですよ。なので、(広瀬に向かって)大丈夫だよ! 100人以上ヒロイン(を演じた)の人がいるから、何か困ったことがあったら、パラパラッと電話帳を開いて、誰かに電話してもいいし、私にでも…連絡先知らないけど(笑)、電話してくれたら、ちょっとでも具体的なアドバイスはできないと覆うけど、『がんばれ!』くらいは言えると思うので。ヒロインとしては言うことはないんですけど、それはきっと、すずちゃんの『なつぞら』の現場がもうできあがっていると思うから…。私が楽しくできたのは、周りのスタッフの方々がすごく温かったことが大きかったんですけど、ヒロインにはヒロインにしかわからない気持ちがあるということを…奈緒ちゃんからいただいた言葉ですけど、みなさまに伝えたいと思いますので、本当にいつでも連絡してください。もしアレだったらね、夫(柄本佑)も『なつぞら』に出てますから、家の電話番号でも…(笑)。体に気をつけてがんばってくださいね」

広瀬「ありがとうございます」

エールを交わした後は、朝ドラバトンタッチセレモニー恒例の「プレゼント交換」へ。『まんぷく』からは、ドラマ内はもちろん現実の世界でも食文化に革命をもたらした“画期的な発明”「まんぷくヌードル」の、『なつぞら』の番組ロゴとイラストをカップにあしらったオリジナルパッケージ仕様を贈呈した。題して、「なつぞらヌードル」!

広瀬「すご〜い! 毎回、『なつぞら』の台本の扉絵が変わるんですけど、たぶん全部その絵で(カップが)できているので…すごい! コラボですね。ありがとうございます、うれしいです!」

一方、『なつぞら』からは、舞台となる北海道・十勝ロケでご当地の方々から撮影現場に差し入れられた広瀬お気に入りの一品、「とろーりチーズパン」を。モールウォッシュラクレットにゴーダ、モッツァレラとカマンベール、パルメザンにクリームチーズと6種を十勝産チーズをふんだんに使い、ぜいたくな味わいを楽しめる。広瀬自ら、とろ〜りと溶けた十勝産のラクレットをのせて仕上げた熱々のチーズパンを、安藤がほおばった。

安藤「んん〜、おいしい! (広瀬に)これは…どちらで召し上がったんですか?」

広瀬「北海道です」

安藤「普通では食べられないものを、ここでいただきました。ただ(チーズが)溶けているだけではなく、ちょっと焦げた部分が…これは何のアレですか? すみません、あんまり食レポできないんですけど(笑)…めっちゃ美味しいです! ありがとうございます。貴重なものをいただきました。ちょっとまだ口の中に入っているんですけど、“まんぷく”です!(笑)。でも、あれですね、『まんぷくヌードル』にちょっと(チーズを)溶かして入れて、食べたりなんかしてもいいかもしれないですね」

フォトセッションでもチーズを伸ばして食べて見せるなど、安藤の“サービスショット”が炸裂! その流れで、メインイベントの「バトンパス」へ。広瀬と安藤は即興のコントさながら、さまざまなポーズを決めてみせ、取材陣を大いに笑わせた。その後は、駆けつけた記者たちからの質疑応答に臨む。

──広瀬さんには今、バトンを受け取ったお気持ちを、安藤さんには、広瀬さんにバトンを渡したお気持ちを、それぞれお話いただければと思います。

広瀬「まだ何か放送が開始されるという実感は正直、まったくなくて…。クランクインしたのが(昨年の)6月で、空いている期間もあったんですけど…まだ『まんぷく』を見ていたいなという気持ちもあったりして(笑)。でも、本当に『なつぞら』が始まるんだなって、やっと今実感したというか…ネットニュースで見た景色の中に自分がいることで、本当に始まるんだなあって思いました」

安藤「私もまだ福ちゃんや萬平さんたちと一緒にいたい気持ちはあるし、寂しさはあるんですけど、朝ドラのヒロインを演じて、さらに朝ドラの魅力というのを、いち視聴者としてもすごくわかった気がしていて。なので、『なつぞら』がすごく楽しみです。今日こっち(=東京のNHK放送センター)に来て、『なつぞら』のスタジオをいろいろと見学していて、セットも素敵で…なおさら楽しみになりましたし、こちらの現場でも『まんぷくヌードル』と言いますか、即席ラーメンが役立っていたというエピソードを、先ほど磯さんからお聞きしたので、ぜひどこか…隅の方にでも『まんぷくヌードル』が見えたら…いち視聴者としても『まんぷく』ファンとしても、『なつぞら』ファンとしてもうれしいかなって。あわよくば、同じ時代(設定)なので、エキストラに福ちゃんとか…ダメかなあ(笑)。そんなの今までありました? ちょっと通行人でいいから…福子のお洋服を東京に持ってきておこうかなぁ(と、磯制作統括の方を見る)。本当に後ろ姿でも──」

広瀬「歴代のヒロインの方々が結構出てくださったいるので…」

安藤「あ、そうなんだ? あ、確かに。ちょっと、通行人で! 言葉は発さないので(笑)。(記者たちに)そんなことがあったら楽しそうですよね? 100作目ですからねぇ、どうでしょうか〜」

(※会場から期待を込めた拍手が起こる)

──広瀬さんには、立花福子というヒロインから何か学んだことがあったかどうかを、安藤さんには、今おっしゃった「朝ドラの魅力」を…ひと言で言うのは難しいと思いますが、それが何かを語っていただければと思います。

広瀬「そうですね…何て言うんだろう。『なつぞら』は自分の力で道を切り開いていく開拓精神がドラマのテーマになっているんですけど、そこに繋がる部分が福ちゃんにはあるなぁって、『まんぷく』を見ていて思ったりしました。いろいろな人の愛情やつながりというものがあって、生まれていくものがあるという部分では、ヒロインとして人に何かを授かったり渡す瞬間がたくさんありますけど、どんどん年齢を重ねていった姿というか、『自分もこうなるのかな』と福ちゃんを重ねる部分がありました」

安藤「自分も撮影が終わった今、すごく特に感じるのは、こんなにも視聴者の方と一つの作品を通して、毎日毎日何かを共有するっていう…しかも一つのドラマを通して共有するというのは、朝ドラにしか確実にないことだと思うんですね。それはいち視聴者としてもヒロインとしても、すごく特別な時間だなと感じたのが、一番大きいですね」

──お二方がこうして顔を会わせるのは、大晦日の『紅白歌合戦』以来ですか?

広瀬「いえ、『日本アカデミー賞』の受賞式でもお会いしました」

安藤「言葉を交わした気持ちではいるけど、実は違うんですよね」

広瀬「アカデミーの時は『バトンタッチでね』と言ってくらいでした」

安藤「そう、『バトンタッチでね』って(笑)」

──あらためて、お互いの印象というのは…?

安藤「初めてこんなにお話するんだなって思ったんですけど、テレビや映画でいつもすずちゃんを観てますから、知ったような気持ちでいるのかもしれないですね。1回くらい食事に行ったことがあるような気持ちです(笑)」

広瀬「おこがましいんですけど、どこかでご飯に行ったことがあるような感覚なのは、ちょっとわかる気がします(笑)。私はたくさん映画で(安藤の芝居を)拝見させていただいていて。是枝(裕和監督)さんの作品を観て、『すごいなぁ…!』って、何日もずっと安藤さんのお芝居を見て引きずって考えたことがあったので、こうしてお会いできて、すごく光栄だなと思います」

ここで時間いっぱい。両ヒロインの並ぶ晴れがましい空間をもう少し堪能していたかったが、盛況のうちにバトンタッチセレモニーは終了した。
『まんぷく』は、このまま大団円へと向かうのか、あるいは最後にもうひと悶着あるのか?
『なつぞら』は、いったいどんな物語になるのか?
いずれにしても、この春は朝ドラへの期待はふくらむばかりだ。
『まんぷく』は3月30日(土)最終回、翌週の4月1日(月)より、朝ドラ100作目『なつぞら』がスタートする。

取材・文 / 平田真人 撮影 / 荻原大志

2019年度前期 連続テレビ小説『なつぞら』

©NHK

放送予定:4月1日(月)〜全156回
作:大森寿美男
音楽:橋本由香利
主題歌:スピッツ「優しいあの子」
語り:内村光良

出演:広瀬すず、松嶋菜々子、藤木直人 /
岡田将生、吉沢 亮 /
安田 顕、音尾琢真 /
小林綾子、高畑淳子、草刈正雄 ほか

制作統括:磯 智明、福岡利武
演出:木村隆文、田中 正、渡辺哲也 ほか

公式サイト
https://www.nhk.or.jp/natsuzora/
Twitter(@asadora_nhk)
Instagram(@natsuzora_nhk)

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