2019年本屋大賞が瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』に決定!

2019年本屋大賞が瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』に決定!

本日4月9日(火)、全国の書店員が選ぶ「2019年本屋大賞」が発表され、エンタメステーションで『傑作はまだ』を連載していた作家・瀬尾まいこの『そして、バトンは渡された』(文藝春秋)が大賞に輝いた。

そして、東京・明治記念館で行われた授賞式には、全国から多くの書店員が出席。瀬尾の受賞を盛大に祝った。

登壇した瀬尾は、冒頭「本日はすばらしい賞をありがとうございます。今ここに立って、自分が思っていた以上にうれしくて感動していることに驚いています」とコメント。さらに、「今ここの舞台まで走ってきて、ゴールテープを切って、すぐさまこれ(トロフィー)を渡してもらったような鮮やかなはっきりとした喜びがここにあります」と受賞した喜びを語った。

また、作品自体については「この作品を書きながら、愛情を注がれることはすごく幸せなことなんですが、愛情をそそぐあてがあるのがもっとはるかに幸せなんだということを改めて感じました」と言及。

最後に、書店員や読者に対して「書店員の方々には、この本を書いたあと、感想を読ませていただいたんですが、書いてよかったと思わせていただきました。わたしの身内だっけというような愛情を注いでもらって感謝です。今後も皆さんに楽しく読んでいただけて、誰かに伝えたいなと思われる作品が書けるように努めたいと思います」とメッセージを送った。

本作は血の繋がらない親の間を何度もリレーされ、苗字が4回、家族形態が7回も変わりながらも不幸ではなかった少女・森宮優子の物語。親たちの愛を一身にうけて、親たちのことも愛した少女の姿に、身近な人が愛おしくなる、感動作だ。この受賞を受け、発行部数もすでに42万部を突破している。

Ⓒ文藝春秋

瀬尾まいこ

1974(昭和49)年、大阪府生れ。大谷女子大学国文科卒。2001(平成13)年、「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年単行本『卵の緒』で作家デビュー。2005年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞を、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞を受賞する。他の作品に『図書館の神様』『優しい音楽』『温室デイズ』『僕の明日を照らして』『おしまいのデート』『僕らのごはんは明日で待ってる』『あと少し、もう少し』『春、戻る』『君が夏を走らせる』など多数。

本屋大賞は、「売り場からベストセラーをつくる!」という理念のもと出版業界活性化のために、全国の書店員が年に1度「一番売りたい本」を投票で選出するもので、今回の「2019年本屋大賞」は、一次投票に全国493書店より623人、二次投票には308書店371人の投票によって決定された。

「2019年本屋大賞」ノミネート10作品の順位は以下の通りだ。

「2019年本屋大賞」順位

1位『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ/文藝春秋
2位『ひと』小野寺史宜/祥伝社
3位『ベルリンは晴れているか』深緑野分/筑摩書房
4位『熱帯』森見登美彦/文藝春秋
5位『ある男』平野啓一郎/文藝春秋
6位『さざなみのよる』木皿 泉/河出書房新社
7位『愛なき世界』三浦しをん/中央公論新社
8位『ひとつむぎの手』知念美希人/新潮社
9位『火のないところに煙は』芹沢 央/新潮社
10位『フーガはユーガ』伊坂幸太郎/実業之日本社

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2018.12.02

イベント情報

2019年本屋大賞受賞『そして、バトンは渡された』につづく、待望の新作『傑作はまだ』の刊行を記念して、瀬尾まいこのトーク&サイン会を梅田蔦屋書店にて開催することが決定!

日時:4月29日(祝・月)15:00~17:00(開場14:30)
会場:梅田 蔦屋書店4thラウンジ 
参加費:1,500円
申し込み方法:梅田蔦屋書店オンラインショッピングまたは店頭にて

詳細はこちら

書籍情報

『傑作はまだ』

著者:瀬尾まいこ
発行:ソニー・ミュージックエンタテインメント
紙書籍版発売:エムオン・エンタテインメント

【STORY】
血はつながってる。だけど家族じゃない。「はじめまして」から始まった親子の同居生活。近くて遠い二人の物語の行方は――? 優しい涙が止まらない最高のハートフルストーリー。
そこそこ売れている引きこもりの作家・加賀野(かがの)の元へ、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・智(とも)が突然訪ねてきた。父は月10万の養育費を振込み、息子は写真を一枚送る、それが唯一の関わりだった二人。真意を測りかね戸惑う加賀野だが、「しばらく住ませて」と言う智に押し切られ、初対面の息子と同居生活を送ることに――。孤独に慣れ切った世間知らずな父と、近所付き合いも完璧にこなす健やかすぎる息子、血のつながりしかない二人は家族になれるのか?
その「答え」を知るとき、温かく優しい涙が溢れ出す。笑って泣ける父と子の再生の物語。


『そして、バトンは渡された』(2019年本屋大賞受賞)

『卵の緒』(瀬尾まいこデビュー作)