松坂桃李のヒーローとは? 映画『居眠り磐音』初日舞台挨拶レポート

松坂桃李のヒーローとは?  映画『居眠り磐音』初日舞台挨拶レポート

5月17日に全国公開された映画『居眠り磐音』。同日、丸の内ピカデリーにて、初日舞台挨拶が開催され、主演の松坂桃李、木村文乃、芳根京子、柄本 佑、杉野遥亮、石丸謙二郎、谷原章介、本木克英監督が登壇した。

イベントでは、登壇者に初日を迎えた気持ちを聞いた。 また、本作は“令和初の新時代劇”の新英雄・磐音が登場するということで、登壇者にとっての「ヒーロー」も聞いた。

Q.本作では“時代劇初主演”を務められ、座長として撮影、宣伝期間を駆け抜けてこられましたが、改めて初日を迎えられた今のお気持ちはいかがですか?

松坂 無事に初日を迎えることができ、皆さんと同じ時間を過ごすことができて幸せに思っております。皆様、ありがとうございます。

Q.本編でも特に見どころとなっているのが迫力の殺陣シーンです。苦労されたところは?

松坂 大変なことの連続でした。どのように刀を構えれば眠ったように見えるか、だいぶ練習しました。柄本さんとも一緒に何度も稽古を重ねる中で、アドバイスをいただきました。あとは3月の撮影だったので、とても寒かったのを覚えています。

Q.本格的な時代劇は初めてだったと思いますが、京都の時代劇スタッフとの撮影はいかがでしたか? 苦労された点などはありましたか?

木村 苦労がないわけではなかったですが、京都の時代劇スタッフの皆さんは本当に暖かい方ばかりで、仕事を楽しんでやられるスタンスを皆さんが持たれていたので、困った時は皆さんで私を助けて下さいました。こんなに整った良い環境でお仕事をさせていただくことができて、大変幸せでした。スタッフの方も含めて、その場にいる全員で作品を創り上げている、そんな一体感を強く感じることができる現場でした。

Q.磐音にとって“かけがえのない存在”である奈緒を演じられましたが、実は磐音と同じシーンはそこまで多くはなかったと思います。そんな中で奈緒というキャラクターをどのように作られていきましたか?

芳根 とにかく監督に何度も相談させていただきました。「いつも心に磐音様」を心に掲げながら演じていました。一人のシーンが多かったので、孤独に打ち勝つメンタルの面は強くいようと思っていました。また、劇中で使用した匂い袋は撮影後いただいて、嗅ぐたびに撮影した京都の地を思い出す、思い出の香りになりました。

Q.柄本さんご自身も“時代劇ファン”でいらっしゃるとのことですが、そんな柄本さんが感じる本作の魅力はどんなところにありますか?

柄本 時代と共に時代劇のあり方は変わってきていると思います。「居眠り磐音」は、その中でもド直球にエンタテインメント性が強い、王道の時代劇であると思っています。いろいろな時代劇が派生する中で、一番の王道を通すのは意外と難しいと思うんです。その中で、時代劇の王道として、一本の大きな柱のような存在になっていくと感じています。時代劇を観たことのない若い人たちも、必ず時代劇好きになっちゃうと思います!

Q.時代劇へのご出演は初めてでいらっしゃいましたが、時代劇ならではの装備を纏ったご自身の姿をご覧になってどうでしたか?

杉野 似合っているなと思いました。意外と悪くないなと…(笑)。母親も僕の時代劇姿を見て、「マゲ姿がとても似合っているよ」と言ってくれました。

Q.磐音の父親として、時に厳しくも、優しく見守る正睦を演じていらっしゃいます。松坂さんとの親子役での共演はいかがでしたか?

石丸 撮影をした武家屋敷、実は私の実家だったんです! 私が幼い頃を過ごした、本物の武家屋敷、本物の畳に、息子役の松坂さんが初めて正座した姿を見た時、「これはいい映画になるぞ」と確信しました。自分の思い入れある場所で、お芝居をできて大変感慨深かったです。

Q.吉右衛門さんの堂々とした佇まいがとても素敵でした。谷原さんは原作のファンでもいらっしゃるとのことですが、作品に出演されたご感想はいかがですか?

谷原 16、7年前に、児玉 清さんからご紹介いただいて、原作を読んでいました。磐音役を松坂さんが演じられると聞いた時、ぴったりだなと感じました。私自身、作品のファンとして、こうして携われることが非常に嬉しかったです。(作品が)完成した時、原作とのズレを感じてしまうのでは、と複雑な気持ちになっていましたが、全く違和感もなく、素晴らしい作品になったと感じています。原作ファンとして太鼓判を押します!

Q.本作は京都で長年時代劇を作ってこられたスタッフと作り上げたわけですが、メガホンを取られた本木監督からご覧になった主演の松坂さんの印象はいかがでしたか?

本木 『活動屋』と呼ばれる、京都で長年時代劇作りに携わっているスタッフがいます。その歴史は100年以上になり、先代を後継して作品を作り続けている彼らが、「時代劇で最も重要な存在とされている”主役”に適する人間をようやく一人みつけた」と言っていました。それが、松坂さんだったんです。彼には、これからも時代劇を盛り上げていってもらいたいと思っています。

Q.本作は“令和初の新時代劇”で磐音という新英雄が誕生いたしましたが、皆さんにとってのヒーローは誰ですか?

松坂 【父】普段はおっとりしていて、声も小さいんですが、僕や姉が悪さをすると、しっかりと叱ってくれて、正してくれました。そんな武士のような、まさに磐音のような父が僕のヒーローでした。

木村 【松坂】本格的な時代劇は初ということもあり、この作品のお仕事では本当に慣れないことばかりで、あたふたしてしまうことが多々あったのですが、松坂さんはその場の雰囲気を穏やかな空気にしてくれて、いつも私をフォローし続けてくれました。ありがとうございまし た。

芳根 【母】私の母は、いつも明るくてスーパーポジティブな人柄なんです! 私が相談すると、いつでも前向きな答えをくれて、勇気づけてくれるんです。そんな母が私にとってはかけがえのない存在で、生んでくれたことに感謝しています。

柄本 【杉野】今回、杉野さんとは初対面で殺陣の稽古がありました。とても不安だったのですが、初めて杉野さんと顔を合わせた時、彼のキラキラとした目をみて、「この人なら迷いなくいける!」と感じさせてくれました。感謝しています。

杉野 【松坂】僕はデビューした頃から、先輩としてお手本にさせていただいています。稽古を頑張って頑張って、やっと松坂さんと同じ作品に出させていただいても、やはり僕よりも更に先を進んでいる松坂さんの姿を見て、憧れを持っています。僕を常に優しくフォローしてく ださって、リードしてくれる松坂さんが僕のヒーローです。

石丸 【猿飛佐助】皆さんとは少し違うのですが、僕のヒーローは時代劇に必ず出てくる忍者です。忍者の身のこなしや忍術に憧れていました。忍者の中でも、特に猿飛佐助が好きです! 時代劇で役者として育ってきた僕からしたら、忍者、猿飛佐助がヒーローです。

谷原 【黒岩十三郎】本作に出てくる黒岩十三郎という、かなり濃いキャラクターです。悪役にしながら、迫力ある演技がとてもかっこいいんです!

イベント終盤には、初日公開記念と今後の大ヒットを祈願して、登壇者全員で鏡開きが行われた。最後に松坂が、「公開まで支えてくれた関係者の皆様、公開を楽しみに長い間待ってくださった皆様、本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

【STORY】
主人公・坂崎磐音(松坂桃李)は人情に厚く、礼節を重んじる好青年で、春風のように穏やか。剣の達人ではあるが、その剣術は日向ぼっこで居眠りする老猫のようで、眠っているのか起きているのかわからないことから「居眠り剣法」と呼ばれていた。
江戸勤番を終え九州・豊後関前藩に三年ぶりに戻った磐音と幼馴染の小林琴平(柄本佑)、河井慎之輔(杉野遥亮)。琴平の妹・舞は慎之輔に嫁ぎ、また磐音も、琴平と舞の妹・奈緒(芳根京子)と祝言を控えており、三人は幼馴染以上の深い絆で結ばれていた。
ところが、磐音と奈緒の祝言の運びになった時、慎之輔が「妻・舞が不貞を犯した」という噂を聞き、舞を斬ってしまう。それに激高した琴平は慎之輔に噂を吹き込んだ人物、さらには慎之助をも斬るという凄惨な展開に。琴平は罰せられることとなり、磐音が琴平を討ち取るよう命じられてしまった。
決死の闘いで琴平を討ち取った磐音は実の兄を殺した以上、奈緒と一緒にはなれないと、奈緒を残し脱藩することを決意。すべてを失い、江戸へ向かった――。
江戸で浪人として長屋暮らしを始めた磐音は、収入源がなく家賃の支払いも滞るように。見かねた大家の金兵衛(中村梅雀)に鰻割きの仕事や、両替商・今津屋の用心棒の仕事を紹介してもらい、なんとか生活の工面をしていた。穏やかで優しいが、剣も立つ磐音は次第に周囲から頼られる存在になっていき、今津屋の女中で金兵衛の娘・おこん(木村文乃)からも好意を持たれるなど江戸での暮らしも慣れ始めてきた。
そんな折、今津屋が南鐐二朱銀をめぐる騒動に巻き込まれ、磐音は用心棒として今津屋を守るために立ち向かうー。

作品情報

居眠り磐音
公開中


原作:佐伯泰英「居眠り磐音 決定版」(文春文庫刊)
出演:松坂桃李 木村文乃 芳根京子 柄本 佑 杉野遥亮 佐々木蔵之介 陣内孝則 谷原章介 中村梅雀 柄本 明 ほか
監督:本木克英
脚本:藤本有紀
音楽:髙見 優
製作:「居眠り磐音」製作委員会
配給:松竹
©2019映画「居眠り磐音」製作委員会

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