成田 凌、殺人鬼姿でギター練習。映画『さよならくちびる』舞台挨拶で撮影裏話を語る

成田 凌、殺人鬼姿でギター練習。映画『さよならくちびる』舞台挨拶で撮影裏話を語る

映画『さよならくちびる』の舞台挨拶が6月13日に行われ、付き人のシマを演じた成田 凌、劇中衣装を手掛けたスタイリストの伊賀大介、そして塩田明彦監督が登壇した。

本作の舞台挨拶初登壇となる、劇中衣装を手掛けたスタイリストの伊賀大介。これまで映画『ジョゼと虎と魚たち』(03)を始め、『モテキ』(11)、『舟を編む』(13)、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(16)など、数々のヒット作のスタリングを手掛けてきているが、塩田監督をタッグを組むのは本作が初となる。伊賀は元々塩田監督のファンだったと語り、「二十歳くらいの時に『害虫』を見て、ナンバーガールも好きで、邦画も好きで。『害虫』を観たときに、こんなに面白い映画があるんだと感動して。いつかご一緒したいと思っていたので実現して良かったですし、やりたいことをやらせていただいたので、嬉しかったですね」とコメントした。

また、本作の劇中衣装を手掛けるにあたり、「今映画を観てくださったみなさんと同じ世界に住んでいて、作りごとではありつつも、伝えたいメッセージや世界は繋がっているんだよ、ということを描きたかった」と、“実在感”を意識しスタイリングしたと語った。

そんな伊賀によるスタイリングについて、成田と塩田監督が口を揃えて絶賛。監督は「その人の生活が見える衣装であること、そして俳優に似合っていること。そこが結構マッチングするのは難しかったりするのですが、伊賀さんは絶妙なところをついてくれました」と明かした。成田も「役に馴染んでいるのはもちろんですが、そういう風に生きているんだなと分かるような衣装で。なかなか衣装合わせでテンションあがることはないんですが、今回はすごく楽しかったのを覚えてますね」と振り返った。

伊賀は初共演の成田について、「成田さんのことはもちろん元々知っていたのですが、すごく色っぽかったですよね。シマは元ホストで、元バンドマンで、裏がありつつ、“諦め”が衣装に出てくるような服装にしたいなと思っていたので。成田くんが着るとそれが立体的になりますよね。現場を見に行ったときに、バッチリだなと」と太鼓判を押した。

そんな成田について監督も、「良い意味で軽そうな感じがするけれど、意外にも真面目で真剣な一面もあって。それって、役者にとってものすごく重要なんですよね。僕が成田くんに最初に伝えたのは、30歳に見えるような“年上感”を出して欲しいと伝えました。映画を観たみなさんは分かると思いますが、本当にそう見えるんですよね。気楽に見えるけど、やることはちゃんとやってくれるカッコよさがある俳優です」と告白。

イベントの中盤では、観客からの“ティーチイン”が実施され、女性客から、「台詞が少ない映画だなと思ったんですが、特に『ありがとう』という言葉が一回しか出ていなくて。一度だけレオがスタジオのスタッフさんにお礼を言うシーンがあるのですが、『ありがとう』という言葉について、何か特別な演出などはあったのでしょうか?」という質問が。監督は「素晴らしい質問ですね!」と思わず笑顔に。「ちゃんと理由があるんです。『ありがとう』という台詞はあまり入れないようにしていました。最後のライブが行われる函館の夜で、無言で今日のセットリストについてハルとレオが離した後に、ボソッとハルにレオがお礼を言うシーンがあるんですが、編集で切っているんですね。スタッフに向かってお礼を伝えるシーンも、シナリオにはなく、その場の雰囲気でレオが発した言葉で。本作の登場人物は、謝らないし、お礼も言わない。けれども、喧嘩しても必ず和解出来るという、三人の関係性が想像できるように、そう工夫していました」と、監督でしか話せない裏話を明かすと、成田も思わず「すごい感動した! ティーチインっぽい!」と興奮した様子を見せた。

次に別の女性客から、「今だから言えるウラ話はありますか?」という質問がされると、成田が「僕はギターの演奏について、もっと簡単にしてくださいと伝えたら、もっと難しくなって(楽譜が)戻ってきました。こんなに優しいお顔をされている監督ですが、心は燃え滾っているようで…(笑)」と冗談交じりに回答。監督は「俳優さんたちは常に忙しいので、自由にギターの練習も出来ない状況で。その中でも一生懸命練習してくれていたのですが、どうしても追いつかないと音楽チームから連絡があって、アレンジを一度変えたのですが、それを聞いたとき、『これじゃないな』と思って(笑)」と仲睦まじいやり取りを見せる場面も。さらに成田は、映画『スマホを落としただけなのに』の撮影期間中にギターの特訓をしていたといい、「その時演じていたのが殺人鬼の役だったんですが、長いロン毛で真っ白な衣装を着てギターの練習をしていて…すごい周りの方も怖かったと思います(笑)」と明かし、場内を笑いに包んだ。

イベントの最後には、成田が「色んな質問をしていただきましたが、みなさんが観て感じて頂いたものがすべてだと思います。今日はたくさんお話しさせていただきありがとうございました! 楽しかったです」、伊賀が「今日はこのような貴重な機会をありがとうございます。僕自身、ジョン・カーニーの『はじまりのうた』とか、『シング・ストリート 未来へのうた』とか、音楽映画が大好きで。そんな作品に匹敵するくらい、何十年後に観ても素敵だなと感じる映画だと思います。音楽映画の中でも、素晴らしい映画が出来たと思うので、また観ていただけたらと思います」、塩田監督が「映画はもう完成しているので、僕等に出来ることは舞台でお話しすることくらいしかないのですが、観てくださった方に少しでも何か届けられていたらいいなと思います。SNSにも様々な感想が飛び交っていますが、どんなことでも良いので、ぜひ感じたままで、ご自分の身近な方にでも、感想を伝えていただけたら」と、それぞれ感謝の言葉やメッセージを送った。

本作でW主演を務めた小松菜奈と門脇 麦のインタビュー記事はこちら

小松菜奈×門脇 麦(ハルレオ)インタビュー。映画『さよならくちびる』は塩田監督が秦 基博と組んだことで生まれた青春音楽映画の傑作

小松菜奈×門脇 麦(ハルレオ)インタビュー。映画『さよならくちびる』は塩田監督が秦 基博と組んだことで生まれた青春音楽映画の傑作

2019.05.30

作品情報

『さよならくちびる』
大ヒット公開中

【STORY】
音楽にまっすぐな思いで活動する、インディーズで人気の女性ギター・デュオ「ハルレオ」のレオ(小松)とハル(門脇)だが、付き人シマ(成田)が参加していくことで徐々に関係をこじらせていく。全国ツアーの道中、少しづつ明らかになるハル・レオの秘密と、隠していた感情。すれ違う思いをぶつけ合って生まれた曲「さよならくちびる」は、3人の世界をつき動かしていく――。

出演:小松菜奈、門脇 麦、成田 凌
篠山輝信 松本まりか 新谷ゆづみ 日髙麻鈴 青柳尊哉 松浦祐也 篠原ゆき子 マキタスポーツ
監督・脚本・原案:塩田明彦
配給:ギャガ
制作プロダクション マッチポイント 

©2019「さよならくちびる」製作委員会 

映画オフィシャルサイト
https://gaga.ne.jp/kuchibiru/

リリース情報

2019.05.22 ON SALE
ハルレオ
EP『さよならくちびる』