映画『プロメア』 澤野弘之&音響監督・えびなやすのりが “熱い”制作秘話&アフレコ裏話を披露

映画『プロメア』  澤野弘之&音響監督・えびなやすのりが “熱い”制作秘話&アフレコ裏話を披露

『天元突破グレンラガン』(2007年)、『キルラキル』(2013年)の最強の二人、アニメ界を沸かせる今石洋之と演劇界を牽引する中島かずきが構想から6年の時を経て、二人の想いの全てを注ぎ込んだ究極のバトルエンタテインメント、映画『プロメア』が大ヒット上映中だ。

本作の大ヒットを記念し、川崎チネチッタにて、音楽を担当した澤野弘之、音響監督のえびなやすのりが登壇するスペシャルトークショーが開催された。

イベントのチケットが販売開始わずか10分で完売し、劇場のサーバが一時ダウンするなど熱気あふれるファンによって埋め尽くされた会場に登壇した澤野は、完成した作品を初めて観た時の感想を聞かれ「始めにお話頂いた時に見せていただいた資料の色合いや絵のテイストにすごく惹かれたんですけども、それがどう動くのかすごく楽しみで。映像を観たときに自分が作った音楽も一緒になって、それがより迫力がある形になっていて感動しました。今石監督とも『キルラキル』に続いてご一緒できたので、すごく光栄でしたね」とコメント。

えびなも「ダビングをやって音響的な完成を見ているんですが、その時は20分くらいごとのロールでしか見てないんですね。その後試写会で初めて通しで観たら圧倒されまして。ロールごとで観ても圧倒されるのに、それ以上にまだ圧倒されるのかと。その後劇場にも観に行ったんですが、実はそこで初めてストーリーがちゃんと分かりまして(笑)。この作品は音楽も画もすごいけど、話もすごいんだ! と、初めて物語の核心に触れられた感じがしまして。何回か観るとまだまだ発見があるんだなと思いました」と、制作スタッフでも一度では消化しきれないプロメアの持つ熱量について語った。

好きなシーンとキャラクターについて聞かれると、澤野は「最初にいきなりスタッフロールがバグったように出てくるじゃないですか(笑)。それが面白いなぁと。これからどういうものが始まるのかなってワクワクする感じですごく印象に残ってますね」と語り、キャラクターについては「クレイは印象に残りますね(笑)。ガロの元気な感じも好きです」とコメント。

えびなはヴァルカンとイグニスの一騎打ちのシーンを挙げ、「自分の名前を言ってるだけですからね(笑)。あれは台本に書いてないんですよ。中島さんの方から『ヴァルカンはヴァルヴァルとかヴァルカンって叫ぼう!』って収録中に言われまして。あの一騎打ちはヴァルカン役の楠大典さんのアドリブなんですけど、そしたらイグニス役の小山力也さんも役名を叫んで(笑)。制作陣も大笑いして『採用!』ってなったシーンなので印象的ですね。なので好きなキャラクターもヴァルカンです(笑)」とアフレコ時のエピソードを交えながら語った。

次に音楽に関してどのように進めていったのかを聞かれた澤野は「キルラキルの時に『こうしてほしい!』っていうよりは、エンタテインメントとしてより面白くなるものを求められたんですね。なので今回もアクションや物語のスピードだったりっていう熱量に対して僕も同じくらいの熱量をぶつければいいのかなという解釈で進めていきました。今回歌の曲に力を入れたところがありまして。『Inferno』はmpiさんとBenjaminの2人に歌ってもらっているんですが、彼らの熱量も印象に残ってますし、『NEXUS』っていう曲を歌っていただいたLacoさんのエモーショナルな歌い方もより感じられて興奮したのを覚えてます。インストの曲も含めて全体的に楽しくやれましたね。あと、でき上がった音楽に対する今石監督の反応が面白かったです。1曲聴いて『いいですね~』。また2,3曲聴いて『いいですね~』って。それで終わるかなって思ったら『もう1曲聴いていいですか?』と聞いて下さって、その反応は嬉しかったです」とコメント。

えびなも『Inferno』に対して「ヘビーローテーションになるんですよね。電車に乗っていても頭の中で曲が駆け巡っていて、今もまだかかってます(笑)」と楽曲の魅力について語った。

またアフレコ現場で印象に残っているエピソードを聞かれたえびなは「中島さんが現場でかなり熱い方で、大声で笑うし、台詞を思いついたらリアルタイムに変えて面白くしていくんですね。一回テストをやってこの台詞はこう変えようっていうやり方で、舞台を作り上げていく感じがして刺激的でしたね」とコメント。

澤野から「劇中おじいちゃんがグルグル回る時の『トルゥルルルルルルル』という特徴的な台詞はアドリブだったのか」という質問が飛び出すと、「あれは岩田光央さんのアドリブですね。収録中あの長いトルゥルルルルルルルを全部やったんですよ。その後ガヤの人たちもあれを収録させられるという(笑)。台本には書いてなかったと思うんですけどね(笑)」とアフレコ時のエピソードを語った。

司会から62カ国での配給が決まったことについて聞かれた澤野は「今石監督の世界観とか色合いも独特で、全体通して海外の方にも楽しんでもらえたらいいなと思いますね」とコメント。更に「個人的に劇場に観に行った時たまたま海外の方が横にいて、僕のことを知って下さっていたみたいで。スタッフクレジットが出た時に『サワノサ~ン』って言っていてありがたかったです(笑)」という驚きのエピソードも披露した。

最後にえびなが「こんなに多くの方が愛して下さっている作品に関われて幸せです」と挨拶。澤野も「この作品に携われたことを光栄に思っていたのですが、今回こんなに多くの方にいらしていただいて、改めて作品に携わらせていただき、幸せに感じております。劇場の近くにタワーレコードもありますので宜しければサントラもぜひ(笑)」と挨拶し、イベントは大盛況のまま幕を閉じた。

リリース情報

「プロメア」オリジナルサウンドトラック
発売中

作品情報

劇場アニメ『プロメア』
5月24日(金)全国ロードショー

【STORY】
世界大炎上――突然変異で誕生した炎を操る人種<バーニッシュ>の炎によって世界の半分が焼失してから30年、一部の攻撃的な面々は<マッドバーニッシュ>を名乗り、再び世界に襲いかかる。彼らが引き起こす火災を鎮火すべく、司政官クレイにより結成された高機動救命消防隊<バーニングレスキュー>の燃える火消し魂を持つ新人隊員ガロは、<マッドバーニッシュ>のリーダーであるリオと出会い、激しくぶつかり合う。

そんな中、リオからバーニッシュをめぐる衝撃の真実を告げられることに。さらにガロたちは地球規模で進められている“ある計画”の存在を知ることになる――。

【STAFF】
原作:TRIGGER・中島かずき
監督:今石洋之
脚本:中島かずき
キャラクターデザイン:コヤマシゲト
美術監督:久保友孝
色彩設計:垣田由紀子
3DCG制作:サンジゲン
3Dディレクター:石川真平
撮影監督:池田新助
編集:植松淳一
音楽:澤野弘之
撮影監督:池田新助
音響監督:えびなやすのり
タイトルロゴデザイン:市古斉史(TGB design.)
アニメーション制作:TRIGGER
製作:XFLAG
配給:東宝映像事業部

【CAST】
松山ケンイチ
早乙女太一

堺 雅人
ケンドーコバヤシ
古田新太
佐倉綾音
吉野裕行
稲田 徹
新谷真弓
小山力也
小清水亜美
楠 大典
檜山修之
小西克幸
柚木涼香

©TRIGGER・中島かずき/XFLAG

『プロメア』オフィシャルサイト
https://promare-movie.com/
『プロメア』オフィシャルTwitter
@promare_movie