難民だった彼らの実体験が描かれる。映画『存在のない子供たち』ゼイン少年の特別映像が公開

難民だった彼らの実体験が描かれる。映画『存在のない子供たち』ゼイン少年の特別映像が公開

7月20日(土)よりシネスイッチ銀座ほかで全国ロードショーされる、映画『存在のない子供たち』の特別映像が解禁された。

その年のパルムドールに輝いた是枝裕和監督作『万引き家族』とともに「カンヌ国際映画祭」を震わせ、コンペティション部門・審査員賞、エキュメニカル審査員賞を受賞。その後も本年度「ゴールデン・グローブ賞」「アカデミー賞」外国語映画賞にノミネートされた本作。レバノンで生まれ育ったナディーン・ラバキー監督が、苛烈なまでの中東の貧困と移民の問題に果敢に挑んだ本作は、リサーチ期間に3年を費やし、監督が目撃し経験したことを盛り込んでフィクションに仕上げた。主人公ゼインを始め出演者のほとんどは、演じる役柄によく似た境遇にある素人を集め、彼らが体験する出来事を演出するという手法をとった結果、リアリティを突き詰めながらも、ドキュメンタリーとは異なる、物語の強さを観る者の心に深く刻み込む。

戸籍のない13歳の少年が両親を告訴するというという難役を本名で演じたゼインについて、ラバキー監督は「初めて会った時ヒーローになると思った。彼の目には特別な悲しみがあった」と振り返る。実際、同じような境遇で過ごし、当たり前が当たり前でない状況を生きてきたゼインが「学校に通いたかった、撮影スタッフは人間らしく接してくれた」という言葉が印象的な映像となっている。

【STORY】
わずか12歳で裁判を起こしたゼイン。訴えた相手は、自分の両親だ。裁判長から、「何の罪で?」と聞かれたゼインは、まっすぐ前を見つめて「僕を産んだ罪」と答えた。中東の貧民窟に生まれたゼインは、両親が出生届を出さなかったために、自分の誕生日も知らないし、法的には社会に存在すらしていない。学校へ通うこともなく、兄妹たちと路上で物を売るなど、朝から晩まで両親に働かされている。唯一の支えだった大切な妹が11歳で強制結婚させられ、怒りと悲しみから家を飛び出したゼインを待っていたのは、さらに過酷な“現実”だった。果たしてゼインの未来とは―。

作品情報

『存在のない子供たち』
7月 、シネスイッチ銀座 ほか 全国公開

監督・脚本・出演:ナディーン・ラバキー 『キャラメル』
出演:ゼイン・アル=ラフィーア、ヨルダノス・シフェラウ、ボルワティフ・トレジャー・バンコレ
配給:キノフィルムズ/木下グループ
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