【レポート】加藤 諒がタマネギ観客(!?)と一緒にクックロビン音頭で公開を祝う。『劇場版パタリロ!』初日舞台挨拶

【レポート】加藤 諒がタマネギ観客(!?)と一緒にクックロビン音頭で公開を祝う。『劇場版パタリロ!』初日舞台挨拶

1978年の連載開始から40年以上も愛され続け、今も連載中のギャグ漫画「パタリロ!」。「実写化は不可能」と言われていたこの人気作品を、生まれ変わりか!?というほどにパタリロを体現する男、加藤 諒が主演にて、2016年に舞台化、2018年には舞台版の第2弾も発表。そしてついに、『劇場版パタリロ!』となって、6月28日(金)に映画公開を迎えた。
公開初日、上映後のTOHO シネマズ新宿にて舞台挨拶が行われ、主演俳優・加藤、原作者である魔夜峰央、監督を務めた小林顕作が登壇した。

「ダンシングナマハゲボーイ」の曲が流れ、監督の小林顕作が「司会を務めさせていただきます」と登場。「皆さん本当に帰らないでくれてありがとうございます。舞台挨拶ということで楽しくやっていきたいと思います」とテンション高めに挨拶をし、さっそくふたりを呼び込む。「ビバ昭和!ビバ!花とゆめ」の音楽と共に、パタリロに扮した加藤 諒と、原作者の魔夜峰央が拍手に包まれながら登壇し、壇上に3人が揃う。

最初に加藤 諒が「本当に皆様、初日にお越しくださってありがとうございます。待ってくださった方がたくさんいらっしゃると思いますが、僕も本当に今日という日を待っていたので、こうやって初日を迎えられたことを嬉しく思います。上映が始まりまして、ここからもっといろんな人に観ていただけるように、僕ももっと頑張っていきたいと思います。皆さんのお力添えもよろしくお願いいたします!」と公開に触れ、深々と頭を下げる。本作は昨年秋に公開予定だったが諸事情あって延期になっていたこともあり、感慨もひとしおの様子。

続き、魔夜峰央が「ミーちゃんです。基本的に舞台や映画に関しては私にはあまり責任がないと思っておりますので。何かございましたら、張本人たちにおっしゃってください」とクールに挨拶をキメる。
すると加藤が「どんとこいですよ!」と胸を張りながら「あ、今日はピンク色のシャツですね?」と魔夜の服装について触れ、「奥さんとお揃いでね。今日は正装で参りました」と話す魔夜に、加藤と会場から「ヒュー!」の声がかかる。

映画を観終わった観客を見渡しながら魔夜が「どうでしたか? 面白かった?」と尋ねると、会場からは大きな拍手が起こり、「嬉しい! ありがとうございます」と加藤も笑顔を見せる。

小林顕作 監督からは「ここで感じられたことを皆さん好きに(SNS等に)書き込んでください。“世紀の駄作だ!”とかでもいいです。ただ、僕らがスローガンに掲げていたものは、こんなバカな人たちがいるんだと、ひとつでも嫌なことを忘れて皆さんの明日への活力になったらいいなと」と、作品に込めた願いが語られた。

「舞台を映画にしてみました」という本作について、魔夜から「いろんな小ネタが入ってるんで、一度観ただけではわからないことが多いと思うんですよ。だから二度三度観ていただくと“あ、こんな仕掛けがあったのか!!”と気づくと思います。本当は仕掛けたわけではなくて、たまたまそうなっただけなんでしょうけども」とリピート観劇が勧められるも、「そうですねー。仕掛けというか、やりたいな、こここうしたら面白いなというものをとにかく全部入れちゃったというか。冬によく鍋とかやるじゃないですか? 今日は石狩鍋にしようと言ってたんだけど、具材を入れてるうちに、ちょっとわけがわからなくなるみたいな? 最終的に全部ひっくるめたら、チーズフォンデュになったみたいな?」という監督の不思議な回答に、一同苦笑いを浮かべつつ、「なんか、顕作さん、今日のテンションちょっとおかしいですけど、大丈夫ですか?(笑)」と加藤がツッコむ場面も。

終始笑いに包まれる会場には、タマネギ部隊のタマネギ11号を演じている石田 隼が観に来ていることが加藤から明かされ、壇上の3人の仲の良さに加え、「パタリロ!」チームの結束力もうかがわせた。

さらに、「意外と魔夜先生、出てたでしょ?」と監督から投げかけられた魔夜は「ちょっとだけ映りたい、通行人でいいから出してって言ったのに、こうなるわけですよね。なぜ掃除のおばちゃんだったのか。いまだにわからない」と自身の登場シーンについて感想を述べると、「似合うからでしょ! 数多の俳優さんの候補が上がったんですけど、やっぱり魔夜先生なんじゃないですか、ってなりましたから」と監督がコメント。

また、マライヒがナイフを投げるシーンで、演じる佐奈宏紀が投げたナイフ(フェイク)がレフ板を持っていた助監督のメガネを直撃したことや、CGを使って描くことになったバンコランのシーンで、実際はレーザービームを使って撮影を行っていたが、カメラが壊れ、撮っていた映像がなくなってしまったことなど撮影エピソードも披露された。

そして、6月20日に「パタリロ!」の最新巻=101巻が発売されたことを記念して花束の贈呈に。この日のためにバイトルで募集したというタマネギ部隊に扮した大学生の“カトウくん”が運んできた花束に加藤が「すごい重いですよ、101本のバラです」と言うと、「これをいただくわけですか? ずっと持ってろと? 腕が疲れちゃう」と魔夜が少し照れた様子を見せる。

加藤はじめ会場全体からの「ミーちゃん先生おめでとう!」という拍手を受けて花束が手渡され、「(101巻達成しましたが)まだ通過点です。(200巻を目指すのは)まあ、100歳くらいまで書けばいけるんじゃないかな。まだまだ負けてられません」と大いなる創作意欲を見せた。

その後、フォトセッションが始まったのだが、小林監督はマイクを持ったまま。そこでも「公開できるなんて思ってなかった。公開できたことが幸せです。ここからは野となれ山となれですが、卑怯な応援上映をいっぱいやりたいと思ってます! パーティー上映とか、寝ながら観るパジャマ上映っていうのとか、いろいろ考えてるんで」と作品にかける熱い思い、公開の喜びがつぶやかれ続けた。

ここで、3人は壇上から降り、客席へ。初日のプレゼントとして渡されているタマネギ部隊のお面を付けた観客とクックロビン音頭を、加藤の「さぁー皆さんお手を拝借!」の発声から踊り(魔夜は「クックロビン音頭と埼玉ポーズはやらないんです」と宣言していた)盛り上がる。

最後に、魔夜が「この映画、私自身は『翔んで埼玉』の(興行の)半分くらいいくんじゃないかと思ってます。よろしくお願いします!」と再度映画をアピールし、加藤は「初日を迎えられたことは本当に大きいことだと思いますが、まだまだ貪欲に生きていきたいと思います。(挿入歌の)『シラナイセカイ』をちゃんと聞かせたい!」と夢を語った。監督も「わかった!『シラナイセカイ』で『ミュージックステーション』に出られるくらい、頑張らないとね!」とそれに応え、作品に対する溢れんばかりの愛を持って、3人ともヒットに向けての決意をにじませ、舞台挨拶は終了した。

『劇場版パタリロ!』は、6月28日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか、全国順次公開中。歌って、踊って、スベって、ドタバタ……こんな映画観たことがないという、パタリロ!ワールドをぜひお楽しみください。

取材・文 / 西村由美 撮影 / 畠中彩

『劇場版パタリロ!』

2019年6月28日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国順次公開中

原作:魔夜峰央「パタリロ!」(白泉社刊)
脚本:池田テツヒロ
監督:小林顕作

出演:
加藤諒/
青木玄徳 佐奈宏紀/
細貝圭 金井成大 石田隼 吉本恒生 三津谷亮 小林亮太/
松村雄基 近江谷太朗 木下ほうか 池田鉄洋/
須賀健太 鈴木砂羽/
魔夜峰央/
西岡德馬/
哀川翔 ほか

配給:HIGH BROW CINEMA9

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@m_patalliro_628)

©魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

『パタリロ!』原作コミック