高良健吾「ここまでやるのかって思いました」。映画『アンダー・ユア・ベッド』完成披露上映会が開催

高良健吾「ここまでやるのかって思いました」。映画『アンダー・ユア・ベッド』完成披露上映会が開催

7月19日(金)に公開される、映画『アンダー・ユア・ベッド』の完成披露上映会が、7月4日にテアトル新宿にて開催。主演の高良健吾をはじめ、西川可奈子、安部賢一、三宅亮輔 、安里麻里監督が登壇した。

本稿では、そんなイベントのオフィシャルレポートをお届けする。

「完成披露上映会」オフィシャルレポート

平日の夜にも関わらず、本作を一早く鑑賞するチャンス掴んだ観客が待ちわびる満員の会場の中、イベントはスタート。上映会を迎えた気持ちを高良は「今日は、『アンダー・ユア・ベッド』を劇場に観にきてくださり、ありがとうございます。個人的には、30代最初の年の作品になったので、いろんな想いが詰まって、自分ではあまり思ったことないような欲、『結果がほしいな』と思った、自分の中では不思議な現場でした。やっと公開されることになり嬉しいです。今日は楽しんでいってください」と語った。

また、西川が「やっと! みなさんに本作を観てもらえるんですね、本日は誠にありがとうございます」と感謝を述べると、安部も「今日はゆっくりご覧になっていってください。ありがとうございます」とコメント。三宅は「初めての映画出演でしたが、最初の出演がこの作品で、そして、みなさんとご一緒できて大変うれしく思います」と喜びを語り、安里監督は「初めて一般のお客さまに観てもらえると思うと、今日やっとこの映画の一歩を踏み出せたんだと実感しております。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶した。

高良はオファーを受けた時の印象を「久しぶりに10代後半に演じてきたヒリヒリした痛々しい役が来たなと思いました。当時10代の自分は役の問題を自分の問題にしてしまっていました。『こうじゃないといけない』『そうあるべきだ』と考えていて、そのまま役者を続けたらどこかで不具合が起こすんじゃないのかって思ってきて、どうしたらいいんだろうとずっと20代も考えて、そして、30代になって改めて演じることになって、三井の問題を自分の問題にしすぎないで、どう表現できるかが楽しみ」と述べ、それについて、司会から「演じる上での次の一歩になったのが三井ですか?」と問われると、「感じたことないことでやってみるっていうことでは、最初」と語った。

安里監督は高良をキャスト決めの前にイメージしていたというと、「三井というキャラは繊細で不安定な人物なので、あえて面のいい人に振り切った演技をさせることをやってみたい。じつを言うと、イケメンを汚してみたいと思っていました。ごめんね高良さん、初めて白状する(笑)」と当時の思いを吐露した。

続けて、千尋役については「オーディションで選ぶときたくさんの魅力的な人がいる中、西川さんを一目見てしまったときに、あどけなさのような感覚がみえてどんなに過酷なことがっても心が汚れない人……永遠に擦れない人だと感じて、西川さんが千尋を演じてくれたら彼女だからこそ出せる切なさや切実さが生まれるような気がして決断しました」と振り返った安里監督。西川は当時の心境を「今までに感じたことのないオーディションだったんです。すごく居心地がよくて、きっとリラックスさせてくれたんだろうなぁって思いました。終わったあとも絶対に受かりたいって気持ちがあふれて、決まった時はすぐに母親に電話しました(笑)」と言及。安部は「千尋役のオーディションの時からお手伝いとして健太郎役で参加していて、西川さんと演技したとき、スタッフのみんなは『あっ! みつけた!』って顔をしてたんです。僕はこの子が決まるんだなってスタジオを後にしたんですけど、後日連絡があって、『健太郎役で』って…『あっ! 決まってなかったんだ』ってビックリしたんですよ(笑)」とキャスティングが決まった当時のエピソードで会場の笑いを誘った。

さらに健太郎の暴力シーンについても、安部が「気持ちが入ってしまって」と言うと、西川も「そうです、段取りにないビンタが何発あったことか……でもそれがあってリアリティのあるリアクションがとれたのでありがたかったです」と当時の撮影現場を振り返った。「そんなやり取りを高良さんはベッドの下でご覧になっていたんですね(笑)」と聞かれた高良は、「見てましたねー。軋んでいました。ベッドの下ってこんな感じなんだなぁって(笑)」と不思議な感覚だったと回答。加えて、「この作品をやるからには覚悟を決めていたんですけど、ここまでやるのかって思いました。最近はこういう痛々しいものとか隠して伝えるのに、この映画の現場に入った時に全部見せていくんだなってわかって、面白いなぁって思いながらもベッドの下にいました」と語った。

ここで、サプライズ企画として、高良から西川に、安部から安里監督に花束を贈呈された。高良は、「やっと直接渡せました(笑)」と喜ぶ様子を見せた。

そして、もうひとつのサプライズとして原作者・大石 圭のメッセージが読み上げられることに。今回の上映会にも足を運んでおり、3回目の鑑賞となったそうだ。そんな大石は「映画と小説とはまったく別のものと思っている。映画には時間の制限があるから小説のすべてを表現することは不可能なのだ。だから、小説で表現したかった全てを映画で表現してほしかったっと思うことはなかった。しかし、この『アンダー・ユア・ベッド』は違っていた。この映画には僕の表現したかったことすべてが、ほんの少しも端折られることもなく、完全に凝縮されていた。高良さん、西川さん、安部さんが実際に演じたことで映画は小説よりさらに凄みのあるものになったと感じる。多くの方にこの作品を観てもらいたい」と本作を絶賛。コメントを聞いた西川は涙ぐみながらも、「原作と映画の千尋はどこかし違うところがあると思うのに、原作者の大石先生にこう言っていただけることが本当にうれしいです。ありがとうございます」と感謝を述べた。

最後に、安里監督が「私が言いたいのは、この作品は見返りを求めない愛の物語だと思っています。内容はハードだし重いかもしれないけど、逃げずに隠れずにちゃんと向き合って撮ったからこそ伝わるものが詰まっているものと思います。みんなで作ったこの思いがみなさんに刺さるといいな思います」とコメント。高良も「この作品は包み込むものじゃなくて、見ている人を傷つけるところもあると思うのですけど、僕自身も映画に傷つけられて初めて感じることはいまだに残っていて、それがどこか自分の支えや助けになってくれているので、ぜひ楽しんでください」とメッセージを贈り、イベントは幕を閉じた。

【STORY】
30年存在しなかった男の孤独に蝕まれた愛は狂気となった―
「もう一度、名前を呼ばれたい」
雨の日の無人のエレベーター。誰かの香水の香りが残っている。俺は思い出す。この香り…11年前、たった一度、名前を呼んでくれた佐々木千尋のことを。誰からも名前すら憶えられたことのないこの俺を「三井くん」と呼んでくれた時のこと。俺は人生で唯一幸せだったあの感覚にもう一度触れたいと思い、彼女を探し出すことにした。家庭を持った彼女の家の近所に引っ越し鑑賞魚店を開店し、自宅に侵入、監視、盗撮、盗聴、彼女の近くで全てを覗き見ていたいと思った。だが、俺の目に映ったのは、全くの別人に変わり果てた姿だったのだが・・・。

作品情報

『アンダー・ユア・ベッド』
7月19日(金)テアトル新宿ほか全国順次ロードショー


出演:高良健吾 西川可奈子 安部賢一 三河悠冴 三宅亮輔
原作:大石 圭『アンダー・ユア・ベッド』(角川ホラー文庫刊)
監督・脚本/安里麻里
製作:ハピネット KADOKAWA
制作プロダクション:ザフール
配給:KADOKAWA
©2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会
R18+

オフィシャルサイト
http://underyourbed.jp 

『アンダー・ユア・ベッド』原作