窪田正孝主演映画『初恋』三池崇史監督想い入れのある「トロント国際映画祭」で応援上映!?

窪田正孝主演映画『初恋』三池崇史監督想い入れのある「トロント国際映画祭」で応援上映!?

窪田正孝主演の映画『初恋』の全米公開(9月27日(金))に向けて世界中の映画ファンから期待が高まる中、「第44回トロント国際映画祭」のミッドナイト・マッドネス部門で現地時間9月13日にRyerson Theatreにてプレミア上映が開催され、監督の三池崇史が登壇した。

オフィシャルレポート

チケットはほぼ完売し、1時間前にもかかわらず、500人もの長蛇の列をなした会場。先頭には、4時間前から並ぶ『殺し屋1』などが大好きという長年の三池ファンの姿も。三池の乗った車が会場入り口に到着すると、多くのファンがサインを求めて駆け寄る場面も見受けられた。

雨が降り始めたレッドカーペットでは、三池が「雨の中、たくさんのお客さんが来てくれて嬉しいです。どこの国にも変わった人がいるもんだなと思います(笑)。このミッドナイト・マッドネス部門は、トロント映画祭の中でも“いかに楽しむか”、好きなジャンルの映画を自分のスタイルで楽しむお客さんが集まっている。『初恋』も応援してくれると信じている」とコメントした。

続けて三池は「トロント国際映画祭」について、「初めて海外の映画祭に参加したのが、このトロント国際映画祭のミッドナイト・マッドネス部門だった。オリジナルビデオ(Vシネマ)を撮っていて、あるプロデューサーの『これ面白いからプリント(劇場公開用のフィルム)にしようよ』という言葉から始まり、全く予想外の展開で1997年に『極道戦国志不動』(96)でこの映画祭に呼んでいただいた。そこで一緒にお客さんと映画を観て、映画というのは作品が勝手に海外に飛んでいって受け入れられるものなんだと知った。それがその後の映画を作っていくモチベーションにつながっている」と明かし、「ここ(トロント国際映画祭)に呼ばれなかったら違う人生だったんじゃないかと思うくらい、自分にとって大事な場所であり、大事な映画祭です。これから一緒にお客さんと映画を観るのがすごく楽しみ」と特別な想いを語った。

興奮した三池ファンが歓声を上げるなど、大熱狂の空気に包まれた場内。上映前の挨拶では、なぜか猫のおやつのCMソングに乗って、猫耳付きの帽子をかぶった三池が、彼らしいパフォーマンスで派手に登場した。三池は「久しぶりにこの場所に立てて嬉しいです。ただ、自分も少々年を取りまして…子猫のように臆病な性格になっているので、この作品を皆さんに気に入ってもらえるか心配しています(笑)。最後まで楽しんでください」と三池節のきいた挨拶で、本編の上映がスタートした。

上映が始まると、興奮を隠しきれない観客たちからは、冒頭の東映マークから早くも大拍手が巻き起こった。本編が始まると一点静まり返ったものの、さすがミッドナイト・マッドネス部門。三池らしさ溢れるシーンでは、大きな笑い声と拍手が巻き起こり、まるで“応援上映”のような熱狂ぶり。凄まじい映画愛を肌で感じる上映となった。

上映後、三池のほか、中村 雅(脚本)、坂 美佐子(プロデューサー)、紀伊宗之(プロデューサー)がQ&Aに登壇。多くの作品を撮り続けるモチベーションについて尋ねられると、三池は「例えば映画の撮影中に昼休憩があって、そこでお弁当を食べていると“この時間でCMが1本撮れるな”と思うようなことがある。撮影が大好きなので、自分がいつまで映画を撮っていられるかを考えていると、特に自分を奮い立たせなくても動ける。映画を撮影していると眠っている自分が覚醒する感じ。一番楽しいんです。あと、これは内緒話だけど、実は三つ子の兄弟が入れ代わりながら動いている。今日は次男が来ているんです(笑)」と会場の笑いを誘いながら、一つ一つ丁寧に返答。中には日本語で質問する観客もいるなど、三池ファンの熱量の高さが伺えた。

イベント終了後、三池は「お客さんに逆に映画を盛り上げてもらった。少しは期待に応えることができたんじゃないかなと思っています。想像以上に盛り上がってくれて、個々のお客さんには感謝しています」とコメントし、「疑ってしまうほど良いリアクションをしてくれた。映画祭のお客さんは理解しようとしてくれるような、優しい人たちなんですよ」と手応えを感じた様子で、会場をあとにした。

しかし、深夜2時過ぎにもかかわらず、外には大勢の三池ファンが殺到。写真やサインなどファンサービスに追われるも、観客に受け入れられた喜びを実感する一夜となった。

今回、世界で“最も熱狂的な映画ファンが集まる”と言われる「トロント国際映画祭」のミッドナイト・マッドネス部門で大いに盛り上がりを見せた本作。他にも多数の国際映画祭出品・参加や海外からの上映オファーも殺到している本作は、米批評家サイト「Rotten Tomatoes」で早くも高評価を続出しており、9月27日(金)の全米公開を目前に控え、より一層期待が高まっている。世界を席巻し、多くの観客を魅了する三池監督最新作に注目だ。

なお、日本では2020年2月公開予定となっている。

【コメント一覧】
三池崇史の、天井知らずの映画愛!
―Variety誌

三池作品最高のエンタテイメントに大興奮!
―Hollywood Reporter誌

1997年、私が映画祭のプログラマーとして『極道戦国志不動』で三池監督を初めてこの映画祭に招待しました。映画は血まみれでエキサイティングで全ての観客が喜んでいたのを覚えています。それがトロント国際映画祭と三池監督の関係の始まりです。予測できない展開が彼の映画の魅力。ルールも法則もない。タブーにも挑戦し、様々な関係性もぶち壊す。毎回予測を超えてくる彼の作品がとても楽しみです。
―コリン・ゲッデス(プログラムディレクター)

【上映後の観客のコメント】
・テンポがよく、ウィットに富み、キャラクターが立っていて、すごく良かった!
・全く制限を掛けていなかった! 人が思いついても出来ないことを試していて、とてもチャレンジング。
・彼の映画はいつもクレイジーで最高だ!
・個性豊かなキャストがすごくよかった。若い2人がまるでロミオとジュリエットのようだった。
・この映画祭で観た作品の中で一番よかったよ!
・AMAZING!! 期待通りに面白かった!
・登場人物がユニークで面白い。悪い人だろうがなんだろうが、どんなキャラクターも好きになれた。

【Story】
―最期に出会った、最初の恋―
舞台は、さまざまな事情を抱えた人間たちが流れ込む欲望の街・新宿歌舞伎町。天涯孤独ながら希有な才能を持つプロボクサーの葛城レオ(窪田正孝)が、負けるはずのない相手との試合でKO負けを喫し、試合後の診察で余命いくばくも無い病に侵されていることを知る。自暴自棄になったレオが、気もそぞろに繁華街を歩いていると、男に追われる少女に出くわす。ただ事ではない様子を察したレオは条件反射的に男をKO。気を失った男のポケットにあった、警察手帳をとっさに懐へとしまうと、少女の後を追った。少女はモニカ(小西桜子)と名乗り、親の虐待から逃れるように街へ流れついて、ヤクザに囚われていたことを明かす。KOされた男は悪徳刑事・大伴(大森南朋)でヤクザの策士・加瀬(染谷将太)と裏で手を組み、ヤクザの資金源となる“ブツ”を横取りしようと画策、モニカを見張っていたのだ。ヤクザと大伴から追われる身となったレオだが、モニカと自らの境遇が重なる部分もあり、どうせ短い命ならと半ばやけくそで彼女を救おうと決意する。一方で、モニカと共に資金源となる“ブツ”が消えさらにヤクザの一員・ヤス(三浦貴大)が殺されたことを彼女のジュリ(ベッキー)から知らされる組員一同は、組長代行(塩見三省)の基で今にも一触即発の様相を呈している。一連の事件をチャイニーズマフィアの仕業だと踏んだ組随一の武闘派・権藤(内野聖陽)が組の核弾頭・市川(村上淳)と共に復讐を決意し、ジュリも後を追った。

ヤクザとチャイニーズマフィアに悪徳刑事。ならず者たちの争いに巻き込まれた孤独なレオとモニカが行きつく先に待ち受けるものとは……。欲望渦巻く繁華街で出会った孤独な二人が過ごした、人生で最も濃密な一夜の結末や如何に。

作品情報

『初恋』
2020年2月公開

窪田正孝、大森南朋、染谷将太、小西桜子、ベッキー
三浦貴大、藤岡麻美、顏 正 國(YEN CHENG-KUO)、段 鈞 豪(TUAN CHUN-HAO)、矢島舞美、出合正幸
村上 淳、滝藤賢一、ベンガル、塩見三省 / 内野聖陽
監督:三池崇史
制作:OLM
配給:東映
©2020「初恋」製作委員会

オフィシャルサイト
https://hatsukoi-movie.jp/

オフィシャルTwitter
@hatsukoi2020