窪田正孝主演映画『初恋』三池節炸裂にスペインのファンも「ブラボー!」と大熱狂!

窪田正孝主演映画『初恋』三池節炸裂にスペインのファンも「ブラボー!」と大熱狂!

2020年2月28日(金)に日本公開となる窪田正孝主演の映画『初恋』が、現地時間9月24日にスペインで開催された「第67回サン・セバスティアン国際映画祭」のサバルテギ・タバカレラ部門に出品。イベントには、三池崇史監督、ジェレミー・トーマス(プロデューサー)、坂 美佐子(プロデューサー)が登壇し、舞台挨拶とQ&Aが行われた。

オフィシャルレポート

本作のオフィシャル上映のチケットは、前日の段階で既に完売。会場には20~30代と見られる若者から、古くからの映画祭ファンまで、男女問わず幅広い観客が“世界の三池”最新作をいち早く見るために駆け、三池、ジェレミー、坂が登場すると、歓声と大きな拍手が会場を包み込んだ。

ジェレミーは、「最高の友人たちとまた一緒に映画を作ることができて嬉しい。この映画は三池監督の想像力が生み出した、特別でユニークなラブ・ストーリーです」と、三池とともに本作を作り上げた喜びを語った。三池は「サンセバスチャン国際映画祭はすごく歴史の深い伝統的な映画祭で、この作品にはふさわしくないのかな? と感じていました(笑)。街をあげて盛り上がっている様子を見ると、スペインの方々の映画というものに対するリスペクトが伝わってきましたが、果たして今日の上映にどんなお客さんが来られるのか分からなかったので。もしかするとアウェーな感じかな? と思っていましたが、この劇場に来てお客さんの顔を見ると、ホームに戻ってきたような感じがしています。ちょっと変わった作品ですが、楽しんでいただけると思いますので、ごゆっくりご覧ください」と挨拶。上映が始まると、劇場内は終始笑いが絶えず、時折拍手が沸くほどの盛り上がり。現地の映画ファンも、三池節炸裂の本作を思いのままに楽しんでいた。

上映後には、Q&Aに応えるため再び三池が登壇。観客からの熱心な質問にひとつひとつ丁寧に応じ、本作にかける特別な思いを明かした。イベントの最後には、三池が「皆さんに一つお願いがあります」と話し出すと、「日本に先立ってこの映画をご覧になった皆さんが、『どういう映画か?』と聞かれたら、『悪い奴に子犬がいじめられて、その子犬が頑張ることで恋が生まれる映画だ』と、伝えてください」と、三池らしいユニークなお願いをする場面も。司会者から「成功を祈っています」と激励を受け、盛大な拍手が送られながらイベントは幕を閉じた。

また、現地では、同映画祭に出品された映画『真実』(10月11(金)日公開)のオフィシャル上映のために渡航していた是枝裕和監督と三池がバッタリ遭遇し、日本人監督同士互いに健闘を称え合ったという。

さらに、本作の主演・窪田が女優の水川あさみとめでたく入籍したとのビッグニュースを聞きつけた三池は、「窪田さん、水川さん、結婚おめでとうございます。いやいやいや、やりましたね! 役者として一番良い時に、人として一番幸せな時を迎えるという。まぁ、贅沢だな。羨ましいです。良い家庭を築くというのも役者にとっては大事な仕事だと思うので、頑張って下さい。今でもスーパースターなんだけど、また、僕たちを踏み台にしていただけるとありがたいです(笑)」と、にこやかにコメント。9月27日(金)の全米の先行公開を目前におめでたいニュースも舞い込み、さらに勢いに乗る本作に期待が高まる。

【三池崇史監督 Q&A】
Q:ご自身でも「変わった映画」と仰っていましたが、どのような思いで作られたのでしょうか?
A:これは誰の記憶にも残らない、不必要な映画です。登場人物たちは欲望や憎しみにまみれたどうしようもない人間たち、それでも彼らがいたから出会う2人がいて、そこに恋が生まれる。くだらない人も生きてさえいれば、誰かに光を与えることができる。そういう人間の姿を描きたかった。

Q:後半のアニメーションのシーンについて、なぜあのような表現にしたのでしょうか?
A:世界でもそうかもしれないが、日本映画もどんどんリスクを避ける傾向になっている。それは事故があると当然撮影すべてに影響してしまうから。ただそうやって20年、30年と作っているうちに、難しい撮影が減っていって若いスタントマンがいなくなってしまっている。リスクが伴うシーンは台本段階でなくされてしまうが、それでは納得がいかないから、どうしたら成立できるかは自分で考え、とにかく台本上は残してもらうようにした。今回は60歳を超えるスタントマンの腰の骨を守るためにアニメーションという手段をとったが、いつかもっと予算増えて、もっといろいろな手段が取れる時に、かつてのスタントマンが若いころに憧れたカッコいいカーアクションができる映画、スタントマンってかっこいいなって思ってもらえる映画を作りたいスペインは車文化も成熟していてレースの一流選手もたくさんいるので、その時はぜひ力を貸してほしい(笑)。

Q:これまで沢山のジャンルの映画を撮られていますが、まだやってないことでこれからやってみたいことはありますか?
A:作っている自分たちは、あまりジャンルを意識していない。作ったあとにお客さんの「これはコメディだね」といった感想などからジャンルが生まれてくると思っている。例えば次は女児向けのTVシリーズの企画を進めているが、それも企画との出会いがあったから。いつも自然にやっているうちにきっかけや場所が与えられて、それを精一杯作っている。その後どういうものを作るか、それを自分で考えるか、また誰かがそれを与えてくれるか、自然に任せてやってきたところもあるので、これからもそうやっていく。

Q:予算の問題があったと聞いたが、三池監督のように長い経験のある監督でも、自分が思う予算で企画を実現するのは難しいのでしょうか?
A:普通の監督はキャリアを重ねてステップアップしていき、きっとそこから下がりたくないだろう。そうやってパワーアップしていくエネルギーも映画界には必要だと思う。ただ、自分の場合それを考えるエネルギーがあったら、それを現場で使って1本でも多く作品を撮っていたい。だから大規模な映画もやる、女児向けのTVもやる、ヤクザ映画もやる、そうやって作り続けることで次につながるし、その時に前にできなかったことが実現できるだけの予算が上がるかもしれない。作り続けることで解決をしていくしかないと思っている。

【上映後の観客からの感想】
・まさにこういう三池作品が観たかった、という内容で最高だった!
・三池監督の作品は何本も観ているが、今回特に登場人物の描き方が素晴らしかった。
・三池監督の作品は初めてでどんな映画かも知らずに観にきたが、テンポがよくてキャラクターも立っていてすごく面白かった!

【Story】
―最期に出会った、最初の恋―
舞台は、さまざまな事情を抱えた人間たちが流れ込む欲望の街・新宿歌舞伎町。天涯孤独ながら希有な才能を持つプロボクサーの葛城レオ(窪田正孝)が、負けるはずのない相手との試合でKO負けを喫し、試合後の診察で余命いくばくも無い病に侵されていることを知る。自暴自棄になったレオが、気もそぞろに繁華街を歩いていると、男に追われる少女に出くわす。ただ事ではない様子を察したレオは条件反射的に男をKO。気を失った男のポケットにあった、警察手帳をとっさに懐へとしまうと、少女の後を追った。少女はモニカ(小西桜子)と名乗り、親の虐待から逃れるように街へ流れついて、ヤクザに囚われていたことを明かす。KOされた男は悪徳刑事・大伴(大森南朋)でヤクザの策士・加瀬(染谷将太)と裏で手を組み、ヤクザの資金源となる“ブツ”を横取りしようと画策、モニカを見張っていたのだ。ヤクザと大伴から追われる身となったレオだが、モニカと自らの境遇が重なる部分もあり、どうせ短い命ならと半ばやけくそで彼女を救おうと決意する。一方で、モニカと共に資金源となる“ブツ”が消えさらにヤクザの一員・ヤス(三浦貴大)が殺されたことを彼女のジュリ(ベッキー)から知らされる組員一同は、組長代行(塩見三省)の基で今にも一触即発の様相を呈している。一連の事件をチャイニーズマフィアの仕業だと踏んだ組随一の武闘派・権藤(内野聖陽)が組の核弾頭・市川(村上淳)と共に復讐を決意し、ジュリも後を追った。

ヤクザとチャイニーズマフィアに悪徳刑事。ならず者たちの争いに巻き込まれた孤独なレオとモニカが行きつく先に待ち受けるものとは……。欲望渦巻く繁華街で出会った孤独な二人が過ごした、人生で最も濃密な一夜の結末や如何に。

作品情報

『初恋』
2020年2月28日(金)日本公開

出演:窪田正孝 大森南朋 染谷将太 小西桜子 ベッキー
三浦貴大 藤岡麻美 顏 正 國(YEN CHENG-KUO)段 鈞 豪(TUAN CHUN-HAO)矢島舞美 出合正幸 村上 淳 滝藤賢一 ベンガル 塩見三省 / 内野聖陽
監督:三池崇史
制作:OLM
配給:東映
©2020「初恋」製作委員会

オフィシャルサイト
https://hatsukoi-movie.jp/

オフィシャルTwitter
@hatsukoi2020